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まふまふ
「この教室です！」
そらる
「1年の教室？」
まふまふ
「はい」
まふまふ
「とりあえず、中に入りましょう」
坂田
「だーかーら！」
坂田
「俺じゃないって！！」
そらる
「何してんの？」
坂田
「あ、そらるさん！」
坂田
「聞いてくださいよ！俺犯人じゃないのに！！」
天月
「でもなんで坂田がこの教室にいるの？」
96猫
「さかたんって2年やろ？」
坂田
「呼ばれたんだよ！」
坂田
「ほら！これ！」
天月
「えーっと、"お話ししたい事があるので、この場所にきてください"」
96猫
「差出人は？」
天月
「書かれてないね」
そらる
「一応聞くけど、坂田が自分で書いたわけじゃないんだよな？」
坂田
「違うって！！」
そらる
「じゃあ、誰かが坂田を貶めるために書いたのかもな」
まふまふ
「それって……」
まふまふ
「誰かがさかたんに罪をなすりつけようとしてる、って事ですか？」
そらる
「可能性はある」
天月
「まんまと罠に掛かったわけだ」
坂田
「告白かと思って期待したのに……」
96猫
「ごめんなぁ坂田疑って」
天月
「ごめん、元気出して」
坂田
「いいよいいよ！」
坂田
「確かに俺が疑われて仕方ない状況だったし」
そらる
「坂田、教室に来た時他に人はいなかったのか？」
坂田
「うん、俺だけやね」
坂田
「そしたら天月とちゃん96がきて」
そらる
「天月とちゃん96が？」
96猫
「ここわしの教室だからさ」
96猫
「昨日忘れ物したから、鞄を置いて生徒会室に行ってたんだ」
96猫
「で、帰ってきたらわしの財布が無くなってたんよ」
天月
「僕は96ちゃんと話してて、教室の前で別れたんだ」
天月
「2階に上がった時だったかな、96ちゃんが走ってきて」
天月
「"財布が無くなった！"って言ってきたから慌てて2人で教室に戻ってきて」
まふまふ
「そしたら坂田だけがいた、と」
坂田
「そうゆう事」
そらる
「ちゃん96が教室を出て帰ってくるまで、どのくらいの時間があった？」
96猫
「えーっと……」
96猫
「正確にはわからないけど、20分ぐらい？」
そらる
「その間に盗める事は容易いな」
まふまふ
「20分も何してたんですか？」
96猫
「生徒会室で天月と喋ってたんよ」
天月
「うん、それでそろそろ教室に戻る？ってなって」
そらる
「天月はそれまで何してたんだ？」
天月
「僕？僕はずっと生徒会室にいたよ」
天月
「ほら、昨日休んでたじゃん？」
天月
「終わってない仕事を片付けようと思って、早く来たんだ」
まふまふ
「天ちゃんが盗むのは難しいですね」
そらる
「あぁ、生徒会室があるのは2階の端、ちゃん96の教室は1階の真ん中らへん」
そらる
「その間に階段は1つ、行くには必ずすれ違うし、ちゃん96は来てすぐに生徒会室に行ってる」
そらる
「盗む時間も経路もない」
天月
「あれ？疑われてた？」
96猫
「どんまい」
まふまふ
「じゃあ誰がーー」
春
「じゃあEve、Souまた後でね」
Eve
「うん、じゃあね」
Sou
「あれ、みんないる〜おはよう」
Eve
「本当だ、どうかしたの？」
春
「？」
そらる
「ちゃん96の財布が盗まれたらしい」
Sou
「え！？大変じゃん！！」
Eve
「一体誰に？」
まふまふ
「それが分からないんですよ」
先程までの会話を全て話す
Sou
「つまり天月くんが白、坂田が黒って事？」
Eve
「坂田も白でしょ？」
Sou
「えっとじゃあつまり……ダメだ、こんがらがってきた」
春
「犯人は他にいるって事でしょ」
そらる
「そうゆう事」
キーンコーンカーンコーン
そらる
「……チャイムも鳴ったし、一旦お開きにするか」
まふまふ
「そうですね、お昼休みにまた合流しましょう」
そらる
「それまでに何か見たこととか、気になった事を思い出しとけ」
96猫
「はーい」
坂田
「OK！」
監督
はい、カット！！
監督
やっぱりそらるくんいいね！
監督
撮られ慣れしてるのもあるし、表情も声も良いよ！
そらる
ありがとうございます
気づいたら周りにはこの学園の生徒が大勢いた
エキストラとして参加している人も 合わせるとすごい数だ
監督
じゃあ一旦休憩して、次に行こうか
そらる
分かりました
そう返事をした途端、周りにいた 奴らが一斉に俺らを囲んできた
生徒
お前、主役かよ！
そらる
まぁ一応
生徒
マジか！絶対見るわ
生徒
そらるくん！頑張ってね！！
そらる
ありがとう
生徒
天月さん！サインください！！
天月
サイン？いいよー
坂田
なーまふ、俺大丈夫だった？
まふまふ
大丈夫だよ
生徒
さーかた
坂田
うおっ！見てたのかよ！
生徒
見てたも何もエキストラだよw
生徒
自信持てよ！
坂田
おう！ありがとな！！
生徒
96ちゃん、めっちゃ素でてる
96猫
マジで！？ww
Eve
まぁそれが良いところになる、かも？
Sou
確かに
96猫
じゃあいっか！
生徒
誰もダメとは言ってないよ！
そんな和気藹々としている中
春
………
春は1人、壁によけ黙っていた
そらる
春、疲れた？
春
っ！べ、別に
春
外の空気吸ってくる
そらる
あ、うん……？
生徒
なぁ、今さ……
生徒
え、嘘……
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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