○○
ねぇ、みんな
氷鷹北斗
どうした?
明星スバル
なになに〜?
○○
私の昔の話、聞いてくれない?
遊木真
今時間あいてるし、いいよ。
衣更真緒
俺も何もないから
衣更真緒
聞くよ。
○○
ありがとう
○○
「昨日人を〇ろしたんだ」
○○
あの子はそう言っていた
氷鷹北斗
突然だな
○○
梅雨時ずぶ濡れのまんま、
○○
部屋の前で泣いていた。
明星スバル
それって廊下びちゃびちゃにならない?
○○
夏が始まったばかりというのに、
○○
あの子はひどく震えていた。
遊木真
人を〇ろしちゃったら震えちゃうと思うよ…
○○
そんな話で始まる、
○○
あの夏の日の記憶だ。
衣更真緒
あれ、今秋だよな?
氷鷹北斗
秋だな
明星スバル
秋だけど夏の話みたいだよ!!
遊木真
季節の流れってはやいよね。
○○
「〇ろしたのは隣の席の、いつも虐めてくるアイツ。
○○
もう嫌になって、肩を突き飛ばして、
○○
打ち所が悪かったんだ。」
氷鷹北斗
いじめは良くないが〇ろすのも良くないな
○○
「もうここには居られないと思うし、
○○
どっか遠いとこで〇んでくるよ」
明星スバル
絶対ダメ!!
○○
そんな君に僕は言った。
○○
「それじゃ僕も連れてって」
遊木真
何言ってるの!?
○○
財布を持って、
○○
ナイフを持って、
○○
携帯ゲームもカバンに詰めて、
○○
いらないものは
○○
全部
○○
壊していこう。
衣更真緒
壊すなよ…。
○○
あの写真も、
○○
あの日記も、
○○
今となっちゃもういらないさ。
氷鷹北斗
写真も日記も大切な物だろう
○○
人〇しと
○○
ダメ人間の
○○
君と僕の
○○
旅だ。
明星スバル
なんかその旅、全然楽しそうじゃない
○○
そして僕らは逃げ出した。
○○
この狭い狭いこの世界から。
遊木真
世界というか街からってこと?
○○
家族もクラスの奴らも
○○
何もかも全部捨てて
○○
あの子と二人で。
衣更真緒
その行動凄いな!!
○○
遠い遠い誰もいない場所で
○○
二人で〇のうよ。
氷鷹北斗
ダメだ。俺が許さない。
○○
もうこの世界に価値などないよ。
○○
人〇しなんてそこら中湧いてるじゃんか。
衣更真緒
なんかめっちゃ正論だな。
○○
君は何も悪くないよ。
○○
君は何も悪くないよ。
遊木真
そうだよ。〇〇ちゃんは悪くない。
明星スバル
ウッキ〜の言う通り!!
○○
結局僕ら
○○
誰にも愛されたことなどなかったんだ。
氷鷹北斗
そうなのか?
衣更真緒
初耳だぞ!?
○○
そんな嫌な共通点で
○○
僕らは簡単に信じあってきた。
遊木真
そんな共通点が……
○○
あの子の手を握った時、
○○
微かな震えも既に無くなっていて
○○
誰にも縛られないで
○○
二人線路の上を歩いた。
明星スバル
危ないよ〜!!
○○
金を盗んで、
○○
二人で逃げて、
○○
どこにも行ける気がしたんだ。
氷鷹北斗
それは犯罪者じゃないか?
○○
今更怖いものは
○○
僕らにはなかったんだ。
衣更真緒
そんなことしてたら無くなるだろうな
○○
額の汗も、
○○
落ちたメガネも
○○
「今となっちゃどうでもいいさ。
○○
あぶれ者の小さな
○○
逃避行の
○○
旅だ。」
遊木真
メガネは大切だよ
○○
いつか夢見た優しくて、
○○
誰にも好かれる主人公なら
○○
汚くなった僕たちも見捨てずに
○○
ちゃんと救ってくれるのかな?
明星スバル
俺なら絶対に助ける!!
○○
「そんな夢なら捨てたよ、
○○
だって現実を見ろよ。
○○
シアワセの
○○
四文字なんてなかった、
○○
今までの人生で思い知ったじゃないか。」
氷鷹北斗
そんなに苦しい思いをしていたんだな。
○○
「自分は何も悪くねえと
○○
誰もがきっと思ってる」
衣更真緒
思ってるな。実際俺もたまに思うし
明星スバル
俺もある!!
○○
あてもなく彷徨う蝉の群れに、
○○
水も無くなり揺れ出す視界に、
氷鷹北斗
水分不足は良くないぞ。おばあちゃんがよく言っていた。
○○
迫り狂う鬼たちの怒号に、
衣更真緒
それは人か!?人なのか!?
○○
バカみたいにはしゃぎあい
○○
ふとあの子はナイフを取った。
遊木真
えぇ!?
○○
「君が今まで傍にいたからここまでこれたんだ。
○○
だからもういいよ。
○○
もういいよ」
明星スバル
なんか嫌な予感がする…
○○
「〇ぬのは私一人でいいよ」
氷鷹北斗
……そうか、
○○
そしてあの子は首を切った。
○○
まるで何かの映画のワンシーンだ。
衣更真緒
近くで見たらそう見えるかもしれないな
○○
白昼夢を見ている気がした。
○○
気づけば僕は捕まって。
明星スバル
え、〇〇って逮捕履歴あったの?
○○
あの子がどこにも見つからなくって。
○○
あの子だけがどこにもいなくって。
遊木真
うん。
○○
そして時は過ぎていった。
○○
ただ暑い暑い日が過ぎてった。
氷鷹北斗
今年は暑かったな
○○
家族も
○○
クラスの奴らもいるのに
○○
なぜかあの子だけはどこにもいない。
衣更真緒
もう〇んじゃったんだもんな。
○○
あの夏の日を思い出す。
○○
僕は今の今でも
○○
歌ってる。
氷鷹北斗
休憩時間の時、よく歌っているな。
○○
君をずっと探しているんだ。
○○
君に言いたいことがあるんだ。
明星スバル
今言ってもいいよ。
○○
九月の終わりにくしゃみして
○○
六月の匂いを繰り返す。
○○
君の笑顔は
○○
君の無邪気さは
○○
頭の中を飽和している。
衣更真緒
あぁ。
○○
誰も何も悪くないよ。
○○
君は何も悪くないから
○○
もういいよ。
○○
投げ出してしまおう。
○○
そう言って欲しかったのだろう?
○○
なぁ…?
遊木真
辛い思いをしたんだね。
明星スバル
聞かせてくれてありがとう😊
衣更真緒
だから夏になると悲しそうな顔をするんだな。
氷鷹北斗
よく頑張ったな。、
○○
みんな……
○○
ありがとう!!
氷鷹北斗
だが、水分不足は良くないぞ。
○○
それ引きずんないでよ






