午後16時34分
俺はまた、あの場所に行く。
君と出会った場所へ
君のヘッドフォンを持って
~音楽が語る君の物語①~
ミーン。ミーン。ミーン。
俺
暑い~
夕方になっても、ちっとも涼しくならない。
セミがなくともっと暑く感じる
俺
暑い~
俺は自分の部屋の窓を開け、扇風機をつけて大の字になって床に寝っ転がった。
ミーン。ミーン。ミーン。
俺
今何時だ?
時計を見る
16時10分・・・
俺
4時10分か・・・
俺
スーパーでアイスでも買ってくるか。
財布を持ってドアを開けた瞬間、廊下から蒸し暑さが広がった。
俺
早く冬になんねぇーかな
スーパーに行く前にリビングに顔をだした。
母さん
あっ!ちょうど良かった。
俺
???
母さん
これ
母さん
お父さんが使ってたやつ。
母さん
あんたが持っときなさい。
俺
・・・ん
母さんから渡されたのは、昔父さんが使っていた・・・
なんてゆーやつだ?
曲を聴くやつ・・・
だった。
俺
(ヘッドフォンがなきゃ聴けねーじゃん)
そう思いながらも受け取った。
俺
(父さんのか・・・懐かしいな・・・)
俺の父さんは、5ヶ月前に事故で亡くなってしまい今は俺と母さんの2人で暮らしている。
俺
買い物行ってくる
母さん
あっ!
母さん
ついでにアイス買ってきて
俺
分かってるよ
ガチャ
俺
いってきます
バタン