青赤
続き
地雷は回れ右
通報は論外
狂ってるって?
そんなの分かってるってばw
こうでもしないと君は振り向いてくれない
だから俺はこの道を行くよ
ピーンポーン
青
あぁ。かわいぃ…。
赤
赤
かわいい俺を演じる
青
青
赤
青
青
赤
扉を開け廊下を歩く
その後ろ姿でさえ愛しい
俺は持ってきていた睡眠薬の入った注射器を手に
前を歩いている君に向かって
刺した
赤
はずだったのに
赤
俺の手は君の手によって動かすことが出来なくなっていた
青
赤
青
青
赤
青
彼は俺の腕に手錠をかけた
赤
青
赤
青
赤
青
青
青
青
青
青
俺の目には彼が狼のように見えた
俺のものにするためにここに来たのに
今すぐにでも逃げ出したい
赤
青
青
俺を捕まえるために
俺を君のものにするために
俺はまんまと騙されたってわけ
赤
1歩2歩と後ずさる
彼が好きなのに
今は彼が怖くて仕方ない
青
君は俺の注射器を持っていた
ほんとうに狂っていたのは
俺じゃなくて
君だったみたいだ。