主
主
主
主
主
主
モブ攻め 悠佑受け R15くらいの表現があります。お気を付けください。 まろにき前提モブニキです。 悠佑視点 地雷さんばいばい。
油断していなかった、と言えば噓になる。 いや、警戒心が薄かった、と言った方が正しいかもしれない。 俺は今、満員電車という名の拷問の中で野郎にケツを触られるという所謂痴漢という更なる拷問を受けている。
悠佑
モブ
悠佑
こんなことになるんだったら面倒くさいからと電車に乗るなんて選択せずに潔く歩いて家に帰っていれば良かった。 ねっとりと、ゆっくりと、まるで舐めまわすかのように自身の下半身を這う手が動く。
モブ
耳元で気持ち悪い吐息とともに囁かれる。 寒気がする。 助けを呼びたくても呼べない。 女の子はこんなのに常日頃から狙われているのかもしれないと思うとあまりに可哀そうだ。 そもそも男が男に痴漢されているなんて誰が信じるだろうか。 この時真っ先に頭に浮かんだのは同じいれいすメンバーで彼氏であるまろことIfだ。
悠佑
モブ
誰が答えるかばーか。 まろはもっと優しくて、暖かくて、激しい時も労わってくれる時も俺への溢れんばかりの愛情がある。 こいつにあるのはただの汚い性欲と気持ち悪い愛情とも呼べないナニカだ。
モブ
そもそもだ。そもそも、なぜこいつは俺がいれいすの悠佑だとわかったのか。 確かに俺たちはインフルエンサーで、最近は有難いことに人気も知名度も上がってきている。 だが俺たちは顔出しをしていない。声を届ける活動をしてはいるものの外で声を出すことなんてほぼないし、ライブ等で顔を見ているとしても今はマスクをつけている。 俺だとバレることはほぼないと思っていた。
モブ
悠佑
モブ
気持ちの悪い笑みで俺を脅すこいつに情けなくも恐怖が勝った。 それも、何をされるかじゃなくて今後の不安だ。 俺のせいでみんなの足を引っ張りたくなんてない。 俺のせいでみんなに心配なんてかけたくない。 本当はこれから何をされるのか凄く怖くて、逃げ出したくて、でもそしたらもっと怖い目にあって…
悠佑
そんな願いは空しくも周りのざわめきによって搔き消された。
シュー、という腑抜けた音ともに電車の扉が開く。 手をしっかりと掴まれてそのまま外に連れ出される。 俺だって鍛えているのだがなかなか振りほどけない。一体どんなゴリラなのだこいつは。 ホームには人がごった返していて誰も俺らのことなど気にしない。
悠佑
モブ
背中しか見えないのにその姿にぞくりと震え、抵抗する力も抜けていく。
モブ
悠佑
されるがまま半ば引きずられてついてしまったトイレ。 そのまま個室に押し込まれて早速俺のシャツに手をかけ捲し上げる男。 いきなり肌が外気に触れて少しだけ体が震える。
モブ
ツ―――――、と腰から腹にかけて男の手が撫ぜる。 ゾワ、と鳥肌が立ちそうになるが先刻の言葉を思い出して我慢する。
悠佑
だが男は俺の反応が薄いからか遂にズボンのベルトに手をかけた。
悠佑
息がうまくできない。 遠くで喘ぐような音が聞こえる。違う、これは俺から出てて… あれ、ここどこ…視界がぼやけて…見えない…苦しい… たすけてだれか… まろ、まろ… まろ
悠佑
おい、 と後ろから声がした。 すべての音がシャットダウンしたような世界で、 はっきりと、鮮明に、しっかりと聞こえた。 何しとるん、と。
悠佑
その声は聞きたくて、会いたくてたまらない人物のものだった。 まろはこちらにニコリと微笑んで頭を撫でた。
If
少しだけ冷静になれて、息はいまだ苦しいけど酸素を取り込もうと必死に呼吸をする。 だから俺はまろが男に何を言ったのか聞こえなかったし、顔を一気に青ざめさせてへたり込んだ男を気にもとめなかった。
If
はく……?吐く……
悠佑
If
悠佑
If
段々と視界がクリアになってきて苦しいのも薄らいできた。 最初に見えたのは心配そうに見ているまろの顔。
If
悠佑
If
悠佑
If
悠佑
If
ん?と微笑むまろの目は笑っていない。 怖い。けど、すごく、安心した。 強張っていた体が解けるのを感じる。 本当に、俺の彼氏はイケメンだ。
主
主
主
主
主
コメント
1件
最高すぎます😭