千捺
庵さん、できました?
庵
いや、
庵
じつは、まだ……
千捺
はー、そうですか
千捺
何ができてないんですか?
庵
あ、えと
千捺
見せてください
庵
あ、うん。
千捺
男主人公の気持ち……か、
庵
うん、ヒロインなら、わかる
千捺
わかる……ですか?考えるんじゃなくて?
庵
うん
庵
俺の作った土台の上で、各々が生活してる
小説家について調べた時に ある1人の小説家が
「私は土台を作り、この子達の生活の記録を、 文で表している」と言った
まるで、それは自分の作った物語ではないように
庵
(あの時、あの人は確か……)
「俺がこの子達になって考えるんだ。」
「俺が、主人公なら、こうする。」 「俺が、ヒロインなら、こうする。」ってな
「考えなくても、動いてくれる。」
庵
(でも、きっとそれは……)
「頭が、彼らを動かしている」
庵
(うん、確かそう言ってた)
千捺
あの、庵さん?
庵
ん、あ、ん??
千捺
なんか案浮かびました?
庵
ああ、ざっくりな
千捺
そうですか、聞かせてくれますか?
庵
え?別に構わないけど……
千捺
ありがとうございます






