青赤
* 微モブ青 *
「青先生…、」
赤
わかってたよ、
叶うわけないことなんか。
好きになったときから
結末なんか分かりきってたのにな。
約一週間前、
塾の忘れ物に気付いて取りに戻った俺は
一番見たくなかったものを見てしまった
「青先生、…」
誰もいなくなった教室で
青先生と綺麗な女性の先生が
抱き合ってキスしてるところ。
信じたくなかった
青先生と出会ってから高三の今まで
ずっと彼のことが好きだったから。
塾でも美人で有名の先生と
かっこよくて人気な青先生
"お似合い" なんて言葉はまさしく
あんな二人のことを言うんだろう
改めて思い知らされた日だった。
その日は結局、忘れ物も取れず
家に帰って情けなく泣き腫らした。
青
赤
青
あの日から
うまく先生と接することができない
普通にしよう、と思えば思うほど
意識して距離感が掴めなくなってしまった
赤
…先生、もういないよね、
あれから、授業が終わると
毎日自習室に残って勉強するようにして
先生と帰る時間が被らないようにした。
前までは帰る時間が同じだったから
いつも一緒に帰ってたけど、…
どう接せばいいのか分からない
このまま疎遠になっていくのかな、
青
赤
なんで、…
この時間にはもう帰ってるはずなのに
青
青
青
赤
青
青
青
赤
赤
今の俺に先生と一緒に帰るなんて無理で
そう言ってさっさと帰ろうとした
青
青
赤
青
青
赤
青
青
青
赤
なんで、
なんでそんなこと言うの?
なんでそんな辛そうな顔するの?
あの先生のことが好きなくせに
俺なんか眼中にないくせに。
赤
Fin .
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