私屋上で靴をぬいだらそこに
三つ編みの先客に声をかけてしまった
私
ねぇやめなよ
私
(本当はどうでもよかった)
私
(先を越されてしまうのがなんとなく癪だった)
三つ編みの子は語る
三つ編み
運命の人だったどうしても愛されたかった......
私
ふざけんな!!!
三つ編み
ぇ........?
私
そんなことくらいで私の先を越そうだなんて!
私
欲しいものが手に入らないなんて奪われたことすらないくせに!
私
(ぁぁどうしようか両親が亡くなったことを思い出した)
三つ編み
話したら楽になったよ
私
ぇ.........?
ドサッ
三つ編みの子は消えてった
私
(さぁ今日こそは)
と靴を脱ぎかけたらそこに
背の低い女の子また声をかけてしまった
背の低い子は語る
クラスでの孤独を
背の低い子
無視されて
背の低い子
奪われて居場所がないの
私
ふざけんな!!!
私
そんなことくらいで私の先を越そうだなんて!
私
それでも家では愛されて暖かいご飯もあるんでしょ?
背の低い子
ソ、そうだ!私まだいきれる
背の低い子
お姉ちゃんありがとう
背の低い子
ぁぁうわーん
背の低い子
お腹すいたよー
と泣いて背の低い子は消えてった
私
(でもどうして三つ編みの子は死んだんだろ?)
初めて見つけたんだ
黄色いカーディガンの子
黄色いカーディガン
うちに帰る度に増え続ける痣を消し去ってしまうため
黄色いカーディガン
ここに来たの
といった
私
ねぇやめてよ!
黄色いカーディガン
?!
私
ぁぁどうしようあなたは止められない
私
私には止める資格がない
私
それでもここからは消えてよ!
私
君を見ていると苦しいんだ
黄色いカーディガン
じゃあ今日はやめておくよ
私
よかった
私
今日こそは誰もいない
私
よしっ
邪魔してはくれないジャケットは脱いで三つ編みもほどいて
背の低い私は今から飛びます
黄色いカーディガン
やめて!!!!!~
私
え?!
私
ド、どうして?!
黄色いカーディガン
私
ご、めんなさぁぁぁぁい!