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主
主
主
しろせんせー
窓からは気持ちのいい朝日が差し込んで、朝だという事を知らせていた。
しろせんせー
しろせんせー
震える手でLINEを確認する。
たくさんLINEがきていた。
それはまちこからではなかった。
しろせんせー
メンバーからだった。
すでにみんな起きているらしく、 俺は眠気と戦いながらグループ通話に入った。
しろせんせー
何か悪い事でもなかったらいいが…
ピロンッ
入った途端する、みんなの泣き声。 この予感だけは的中するなよ、
18号
普段冷静な18号が泣いている。
ニキニキ
元気がなさそうで泣き出しそうな声のニキ。
りぃちょ
普段まちこりをおばさんといじっているりいちょの泣き声。
キャメロン
いつもふざけているキャメが驚くほど静かだ。
俺は震える声で聞いた。
しろせんせー
女研のみんな
痛いほどの沈黙が続く。
聞こえるのはみんなの泣き声だけ。
18号
18号が口を開く。
しろせんせー
18号
なんて言ったのか分からなかった。 それほど18号が泣いていた。
しろせんせー
18号
しろせんせー
こんなに声を荒げる18号を俺は見た事がなかった。
18号
しろせんせー
次の一言を俺は聞き取る事ができなかった。
聞き取る事ができなかったというよりは、頭に入らなかった。
「まちこが死んだんだよ？」
しろせんせー
こいつらは何を言ってるんだろう。 突然のことに脳は追いつかなかった。
しろせんせー
しろせんせー
18号
しろせんせー
ニキニキ
18号
18号視点(しろせんせーが起きる前)
18号
まちこの事が心配で朝4時に起きてしまった。
暇だからまちこのTwitterを見た。 でもそれは更新されていなかった。
何か情報が得られないかな、 と思いテレビの電源をつけた。
18号
私の視界に飛び込んできたのは まちこの名前。
食い入るようにテレビを見つめた。
それは私たちにはあまりにも… ショックが大きすぎるニュース。
昨日、まちこが出かけた時間帯。 その時にまちこの家の付近で通り魔事件が発生したらしい。
18号
私の視界が滲む。
水玉がどんどん落ちて 私の服に 顔に 心に シミをつくる。
18号
でも私の腕は動かない。
18号
ピロンッ
朝の静かな静寂を破るように私のスマホが通知音をたてる。
18号
18号
18号
震える手でスマホを開く。
まちこからじゃなかった。
18号
キャメさんからだった。
