AとBは人目のない路地に集合し、
交換相手の女性が待つもとへ向かいました。
向かう道中AがBの顔を見つめながら
話し出しました。
A
Bさん、前より一層人相が
悪くなりましたね

B
でしたらなぜ…

B
そうなんです

B
日を重ねるごとに人相が
悪くなっているんです

A
どおりで

A
先ほどその人相を見た子供が
泣いていたわけですね

B
Aさんはなぜこんな悪い人相だったの
ですか

B
過去に相当辛い経験が
あったのですか?

A
いや、これと言ってトラウマになるような経験はないですね

A
その人相は元々私のものではないですから

B
え?

A
私もBさんと同じように交換したんですよ自分の人相を

B
Aさんもこの人相は誰か
からいただいたということですか?

A
そういうことです

B
え

B
どのような人と交換したのですか?

A
50代の男性の方でしたね

B
なぜ交換したのですか

A
Bさんと同じ理由です

A
お金ですよ

Bは碁石のように黒い目玉で
不思議そうにAを見つめました。
しかしBは、人相が悪いためAに感情を読み取ることはできませんでした。
A
当時私は自分の会社を
設立するために資金が必要でした

A
経験のない若造に銀行もお金を貸してくれるわけもなく悩んでいました

A
するとサラリーマン時代の友人がお金を貸してくれる人を紹介してくれました

A
その人物こそがその人相を
持っていた人でした

B
それで交換したのですか

A
はい、最初にご老人にお会いした時はあまりにも人相が悪かったため一般人ではないと思い、お金を貸す代わりにどんな理不尽な条件をつき出すのか
怖気ついていましたが、口にしたのは「私の人相を交換してくれ」でした

A
最初は戸惑いましたが、人相を交換さえしてくれれば×××万円を現金で渡す上に返さないで良いとのこと

A
当時の私にはお金よりも優先順位が高いものがなかったため二つ返事で了承しました

B
そうだったんですね、それに私と同じくお金を求めての交換だとは

A
その後はBさんと一緒でした、たかが人相だと思っていた若い頃の私はその人相のせいで全てが悪い方向に向かうようになったのです

B
それで私に声をかけたのですね

A
すみません、長々と話してしまい

B
いえいえ、それより驚きました。Aさんも私と同じ理由でこの人相になっていたとは

B
この人相はその老人が持っていたととだったんですか?

A
いえ、その方も譲り受けたものだそうです

B
それではこの凶悪な人相は元々誰のものだったのですか?

Aは少し考えた後に、凶悪な人相の
正体について話し出しました。