テラーノベル

テラーノベル

テレビCM放送中!!
テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

〜数ヶ月後〜

自宅にいたBの電話が鳴りました

B

もしもし

A

Bさん、ご無沙汰しております

B

Aさん、お久しぶりです

A

どうかしましたか
元気がないようですが

B

それが…

B

日を増すごとに人相が悪く
なってしまいまして

B

外を歩いているだけで後ろ指を
さされて、通報されるしまつです

B

なのでめっきり外に出ることが
怖くなってしまい

A

それは大変ですね

A

ご実家に帰られたらどうですか?

A

確かご実家は有名な
お寺なんですよね

B

一度実家にも帰りました

B

ですが祖母が僕の顔を見るや声をあら
げて【鬼がきた!鬼がBにのりうつっ
てきた!】と騒ぎ出したために実家に帰ることができませんでした

A

そうですか

B

それで、お電話はなんでしょうか

A

人相を交換しても良いという
お方を見つけました

B

本当ですか!?

A

はい、27歳の女性です。
どうしてもお金が必要なんだとか

B

すぐにでも交換したいです

A

それは良かった

A

相手も今すぐにでもお金が
必要だそうです

A

その女性の連絡先をお渡ししますので
後はお二人でお会いになってください

B

ありがとうございます

A

それでは

B

B

あの…

A

なんでしょう

B

この人相で外へ出ると周りからの
冷たい視線を酷く感じるんです

B

なので交換する時に一緒に
来てもらいたいのですが…

A

私も忙しいのですが

B

頼み事ばかりですみません

B

1人で外へ出るのが怖くて

A

……

A

わかりました

A

仕事の合間をぬって同行しましょう

B

ありがとうございます

BはAから女性の連絡先をもらい 人相とお金を交換する日時を決めました

〜交換当日〜

AとBは人目のない路地に集合し、 交換相手の女性が待つもとへ向かいました。

向かう道中AがBの顔を見つめながら 話し出しました。

A

Bさん、前より一層人相が
悪くなりましたね

B

でしたらなぜ…

B

そうなんです

B

日を重ねるごとに人相が
悪くなっているんです

A

どおりで

A

先ほどその人相を見た子供が
泣いていたわけですね

B

Aさんはなぜこんな悪い人相だったの
ですか

B

過去に相当辛い経験が
あったのですか?

A

いや、これと言ってトラウマになるような経験はないですね

A

その人相は元々私のものではないですから

B

え?

A

私もBさんと同じように交換したんですよ自分の人相を

B

Aさんもこの人相は誰か
からいただいたということですか?

A

そういうことです

B

B

どのような人と交換したのですか?

A

50代の男性の方でしたね

B

なぜ交換したのですか

A

Bさんと同じ理由です

A

お金ですよ

Bは碁石のように黒い目玉で 不思議そうにAを見つめました。

しかしBは、人相が悪いためAに感情を読み取ることはできませんでした。

A

当時私は自分の会社を
設立するために資金が必要でした

A

経験のない若造に銀行もお金を貸してくれるわけもなく悩んでいました

A

するとサラリーマン時代の友人がお金を貸してくれる人を紹介してくれました

A

その人物こそがその人相を
持っていた人でした

B

それで交換したのですか

A

はい、最初にご老人にお会いした時はあまりにも人相が悪かったため一般人ではないと思い、お金を貸す代わりにどんな理不尽な条件をつき出すのか
怖気ついていましたが、口にしたのは「私の人相を交換してくれ」でした

A

最初は戸惑いましたが、人相を交換さえしてくれれば×××万円を現金で渡す上に返さないで良いとのこと

A

当時の私にはお金よりも優先順位が高いものがなかったため二つ返事で了承しました

B

そうだったんですね、それに私と同じくお金を求めての交換だとは

A

その後はBさんと一緒でした、たかが人相だと思っていた若い頃の私はその人相のせいで全てが悪い方向に向かうようになったのです

B

それで私に声をかけたのですね

A

すみません、長々と話してしまい

B

いえいえ、それより驚きました。Aさんも私と同じ理由でこの人相になっていたとは

B

この人相はその老人が持っていたととだったんですか?

A

いえ、その方も譲り受けたものだそうです

B

それではこの凶悪な人相は元々誰のものだったのですか?

Aは少し考えた後に、凶悪な人相の 正体について話し出しました。

この作品はいかがでしたか?

40

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚