気が付いたら俺は
永遠と落ちていた
ただひたすらに
落ちていた
ぺいんと
ぺいんと
しにがみ
しにがみ
ぺいんと
クロノア
トラゾー
ぺいんと
しにがみ
クロノア
トラゾー
いつも通りの会話
いつも通りの風景
明日もみんなといつも通りでいたいな
そう頭の中で呟いた
いつものように教室に入り
いつものように授業を受ける
ぶっちゃけこの時間は退屈だ
何も楽しくないのであまり好きではなかった
何とか授業を終え、放課後となった
教室に話し声や物音がしていたが 先生がHRを始めると辺りは静まった
HRは特に重要なことも無く普通に終わった
俺が帰ろうとすると、しにがみ君が歩いているのを見つけた
ぺいんと
ぺいんと
ぺいんと
しにがみ
しにがみ
ぺいんと
ぺいんと
しにがみ
ぺいんと
ぺいんと
それが、俺の願いだったんだ…
俺はいつものように登校をしていた
歩いているとしにがみ君を見つけたのでいつものように話し掛ける
ぺいんと
しにがみ
ぺいんと
そんな軽い考えでしにがみ君に接していた
教室に入り、いつものようにHRや授業を受ける
だが俺は今朝のしにがみ君がなぜか気になり頭から離れなかった
そんなに大したことでは無いのに
気にしていないし触れていないのに
何かを訴えかけるように俺の頭から離れなかった
ただ、その訴えはしにがみ君とはどこか違うような気がした
しにがみ君ではなく、自分の1番近くで訴えているようだった
しにがみ
ぺいんと
俺は途中で言うのを辞めた
なぜかは分からない
自分でそうした訳では無い
まるで誰かに口を押さえられたかのように口が開かなかった
『行ってはダメ、喋りかけたらダメ』
本能がそんな事を言っている気がした
まるで未来が分かるかのように
いや…
未来から話しかけているかのように
辺りは暗くなりかけてい時、俺は学校の中庭にあるベンチに腰掛けていた
だが、腰掛けているが早く帰らなければと頭の中で言われた気がした
ぺいんと
今朝から起こるこの現象に俺は内心苛立っていた
自分では無い誰かに自分を操られているような気がして不快だった
俺は苛立っていたのでこれに反抗するかのようにこんな時間まで中庭に居たのだ
その時、俺の耳に声が聞こえた
モブ♡(ちょっと変えました)
モブ☆(こっちも変えました)
ぺいんと
ぺいんと
俺はそう問いかける
きっとみんなもこうするはずだ
知らない人から声をかけられるとまずはこう問いかけるだろう
モブ♡(ちょっと変えました)
ブリブリしててキモイんじゃ!タヒね! Byわかめ(すみませんでした)
モブ☆(こっちも変えました)
ぺいんと
軽く自己紹介を終えた後、モブ達は話し始めた
モブ♡(ちょっと変えました)
モブ☆(こっちも変えました)
ぺいんと
嫌な予感がした
聞いてはダメな気がした
関わっては行けない気がした
だが、俺はそのままモブ達の言葉を聞き続けた
モブ♡(ちょっと変えました)
モブ☆(こっちも変えました)
モブ♡(ちょっと変えました)
ぺいんと
2人の言葉を聞きたくない
ぺいんと
逃げようとしたが足が動かなかった
そのまま俺は聞いてしまった
最悪の文を
モブ♡(ちょっと変えました)
ぺいんと
理解が出来なかった
頭が追いつかなかった
しにがみ君が陰口を言う所を想像できないが故に俺の頭は混乱していた
少し理解ができた後、俺は2人に問いかける
ぺいんと
内心とても焦っていた
俺は段々早口になっていた
モブ☆(こっちも変えました)
モブ☆(こっちも変えました)
モブ☆(こっちも変えました)
モブ♡(ちょっと変えました)
ぺいんと
ぺいんと
ぺいんと
モブ♡(ちょっと変えました)
モブ☆(こっちも変えました)
ぺいんと
昨日、あの後から記憶が無い
ショックが大きかったのだろう
俺はしにがみ君と会うのが怖くなっていた
しにがみ
しにがみ君が話しかけた途端心臓の鼓動が早くなったのを感じた
瞬間、俺の口は開いた
ぺいんと
動揺した
焦った
そんなに冷たく返すつもりはなかった
どんなに理由を見つけようと、それは言い訳でしかない
だが起こってしまったものは仕方がない
そのまましにがみ君の口は開く
しにがみ
瞬間、俺の口がまた勝手に動く
ぺいんと
違う
こんな事を伝えたいんじゃない
確認したいんだ
昨日の事を
だが動揺の所為で思っている事を口にできない
しにがみ
俺は聞きたいことを口にする
ぺいんと
しにがみ
少し落ち着いて聞きたいことを聞けた
だがまだ動揺は収まっていないようで冷酷な口ぶりで話していた
まるで嫌っているかのように
大好きな人を
嫌ったかのように
しにがみ
しにがみ君の言葉を遮るように俺も言葉を発する
ぺいんと
俺は動揺が収まったのを確認し、口を開く
ぺいんと
ぺいんと
ぺいんと
ぺいんと
ぺいんと
しにがみ
今にも泣きそうだった
しにがみ君に裏切られたからだろうか
しにがみ君を攻めたような言い方をした罪悪感からだろうか
きっと後者の方だ
俺はしにがみ君が悪口を言わないと信じているから前者はないだろう
しにがみ君は少し黙った後、言葉を発した
しにがみ
しにがみ
しにがみ
この言葉が聞けて嬉しい
俺の心はそれでいっぱいになった
ぺいんと
しにがみ
ぺいんと
当たり前だ
ぺいんと
信じるに決まってるじゃないか
しにがみ
俺はしにがみ君を信用出来たこと
ただそれだけが嬉しかった
HRや授業がいつもより快適に感じた
しにがみ君を信用出来たからだろう
いや違う
しにがみ君を信用する事が 出来ていなかった罪悪感から 解放されたからだろう
でも最終的には信用出来たのだ
それが結果として残っている
だが…
1度でも信用出来なかった俺が情けない
本当に情けなかった
午後の授業を受けている途中ふと疑問が浮かぶ
それは何故モブ達は俺に嘘の情報を 流したのか
ただ単に嫌っているだけだろうか
そしたら何故俺に嘘を着く?
次々と疑問が湧き上がる
まるで永遠と続いているようだった
俺は考えてもしょうがないという事を悟り1つ仮説を立てた
それは
モブ達はしにがみ君を嫌っていて しにがみ君を不幸にさせるために わざと俺が嫌うよう仕向けた
ただの嫌がらせのレベルなのか
それとももっと大きな問題なのか
俺には分からなかった
帰りのHRも終わり帰宅しようとしていた
そんな中ふと声を掛けられる
モブ♡(ちょっと変えました)
モブ☆(こっちも変えました)
苛立っているようだった
そりゃあそうだろう
作戦が失敗に終わったのだから
俺はもちろん2人のことを嫌っていたのでこう返す
ぺいんと
ぺいんと
ぺいんと
ぺいんと
俺も少し苛立っていたため強めの口調で言い返した
モブ☆(こっちも変えました)
モブ♡(ちょっと変えました)
ぺいんと
ぺいんと
モブ☆は大柄な男だったため俺は直ぐに屋上へと連れてかれた
ぺいんと
モブ☆(こっちも変えました)
ぺいんと
ぺいんと
ぺいんと
モブ♡(ちょっと変えました)
モブ♡(ちょっと変えました)
モブ☆(こっちも変えました)
声と同時に俺の腹部に強い衝撃が走った
モブ☆の拳で殴られたのだ
正直に言って泣きそうなくらい痛い
そのくらいの衝撃だった
ぺいんと
数分間俺は殴られ蹴られ
とうとう倒れ込んでいた
モブ達は屋上を出ていて屋上には俺一人だった
意識は朦朧としていた
立つことはもちろん、話す事も出来なさそうだった
そんな中、モブ達が帰ってきた
今は1番会いたくない人物だった
だが俺が思っているのとは違った
しにがみ
ぺいんと
俺は喋れる状況では無かった
モブ♡(ちょっと変えました)
モブ☆(こっちも変えました)
何かを言っているが聞き取れなかった
そこで俺の意識は途絶えた
あれから何分経ったのだろうか
俺が起きると辺りはオレンジ色に染まっていた
そんな中ふと声を掛けられる
しにがみ
思っていることが口から零れる
ぺいんと
続けてしにがみ君が話す
しにがみ
しにがみ
しにがみ
しにがみ君の目からは涙が溢れていた
咄嗟に俺も言い返す
ぺいんと
ぺいんと
ぺいんと
ぺいんと
ぺいんと
ぺいんと
俺の目からも大粒の涙が溢れていた
罪の意識からなのかは分からないが
俺は心の中で強く誓った
しにがみ君を守ると
俺はいつものように登校をしていた
その時、しにがみ君が駆け寄ってきた
しにがみ
しにがみ
しにがみ君は明るかった
俺の光となっていた
惨めな俺の光だった
俺も直ぐに返事をする
ぺいんと
瞬間、2人が話しかけてくる
クロノア
トラゾー
2人の雰囲気はいつもと違い、暗かった
その時、クロノアさんが口を開いた
クロノア
トラゾー
俺は腹が立った
モブ達がクロノアさん達にも嘘をついたという事に対してもだが
前の自分を見ているようだったので無性に腹が立った
そんな中、3人は会話を続ける
しにがみ
しにがみ
クロノア
しにがみ君の事を完全に疑っていた
これにはしにがみ君も困ったのか弱い声色で返答する
しにがみ
俺は腹が立ったので話に割り込み返事をする
ぺいんと
ぺいんと
ぺいんと
そう言うとクロノアさんはこう返答した
クロノア
クロノア
続けてトラゾーも言う
トラゾー
ぺいんと
トラゾー
トラゾー
トラゾー
クロノア
クロノア
正直意味が分からなかった
しにがみ君を信用しないこと
大勢の方を信じること
言い返そうとしたがそれを遮られるかのようにしにがみ君は発言した
しにがみ
しにがみ
しにがみ
しにがみ
しにがみ
しにがみ
勇敢だった
辛いはずなのに
泣きたいはずなのに
言い返せるだなんて凄いなと
俺は心の中で尊敬していた
それから毎日毎日いじめに耐え続け
俺は心身共に限界を迎えていた
その時俺の中に悪魔が降ってきた
俺は勝つ事が叶わなく
負けてしまいしにがみ君を巻き込むことを決めた
気が付いたら屋上にいた
外の賑わいからしてもうお昼だろう
俺は朝言ったことを思い出した
しにがみ君に屋上に来て欲しい
そう伝えたんだ
もう俺は決めた
後戻りなど出来ない
しにがみ
来た
ぺいんと
名前を呼ぶ
しにがみ
少し緊張したような返事が帰ってくる
俺は気にせず話し続ける
ぺいんと
俺はゆっくりと話し始め
ぺいんと
言葉を紡いでゆく
ぺいんと
そして言った
死のうと思うんだ
否定されないかが心配だったがしにがみ君も言葉を紡いだ
…僕もです!
ぺいんと
俺は未練が残らないように話す
しにがみ
いつもの返事が帰ってくる
ぺいんと
言いたいことを言い切る
ぺいんと
しにがみ
あなたは少し笑いながら
この言葉を響かせた
しにがみ
そうして俺達は飛んだ
俺の目に映ったのは
とても綺麗な青い空と
しにがみ君だった
飛んでいる時間は驚く程に長く感じた
そして、風が心地良い
俺は死ぬ時もお前と居れてとても嬉しいよ
俺が疑ってしまった人
俺が守ろうとした人
俺を守ろうとしてくれた人
しにがみ
お前と一緒に居れて
本当に良かった
気が付いたら俺は
永遠と落ちていた
ただひたすらに
落ちていた
だけど怖くはない
しにがみ君が居るからだ
でも、少し心配になる
しにがみ君はこれで良かったのか、と
でも
ここで信用出来なかったらダメだ
最後までしにがみ君の事を信じるに事にする
そう強く思った瞬間
俺は方向を変え
登っていった
疲れたわかめ
疲れたわかめ
疲れたわかめ
疲れたわかめ
疲れたわかめ
疲れたわかめ
疲れたわかめ
疲れたわかめ
コメント
2件
あの、これって本当に初めてですか?