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昼下がりの森は、どこか現実から切り離されたように静かだった。

木々の間を抜ける風が葉を揺らし、遠くで鳥の羽ばたく音が響く。

悠翔

着いた。ここが、前探索しようと思ってたところだよ。

高い枝の上に建てられたツリーハウス。

小さな木の階段を上がると、木の香りがふわりと漂った。

木の上のツリーハウスは、思ったより広く、窓際には手作りの机と木の椅子が二脚。

床板には陽の光が模様のように差し込み、壁際の棚には古びた本がいくつか並んでいる。

陽葵

……こんな場所があったんだね。

陽葵が感嘆したように呟く。

悠翔は頷き、木製の椅子を引いた。

悠翔

見晴らしもいいし、静かでいい。……ちょっと休もうか。

壁際の棚には、誰が集めたのか分からない数冊の本が並んでいる。

どれも表紙が擦れて、文字も読みにくくなっていたが、その中にひときわ分厚い本があった。

革の表紙はひび割れている。

悠翔

文字、ほとんどかすれてるね……

陽葵

うん。でも、中は読めそう。

悠翔

……研究記録?

悠翔がそっとページを開く。

悠翔

結構科学的に書かれてる。

悠翔

森の中のことについて書いてあるっぽいね。

悠翔が目を細めながら読む。

陽葵は隣で首をかしげた。

陽葵

『森に迷い込む者がいる。彼らは自己保存行動が中心で、仲間意識を形成する』だって。

そのほか、ページには見慣れない文字や、森の地図のような図があった。

ツリーハウスの外では風が強まり、枝がざわめいた。

悠翔

面白いのがあったよ。ちょっと見てみて。

悠翔

『夜間、特定の鉱石が強い光を放つことが確認された』

悠翔

『光は閃光のように散るが、その一瞬で莫大なエネルギーを放つ』

悠翔

だってさ。

陽葵

一回見てみたいね。この森にあったらだけど。

そこから長い時間が経ち…

夕方が近づき、森の色が金から橙に変わり始めていた。

そのとき、下の方から声が聞こえた。

あらたろ

おーい! 悠翔ー! 陽葵ー! 夕飯できてるぞー!

あらたろの元気な声が、森に響く。

Kanade

まったく……二人とも本に夢中になりすぎだよ。

Kanadeの半ば呆れたような声が続く。

ツリーハウスの中には、夕日が差し込み、 読みかけの本の上で最後の一筋の光が静かに揺れていた。

Roblox Book Ⅰ 【99夜の森-1 : Echoes of the lost】

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