テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
なつめぐ
にくまん小娘
昼下がりの森は、どこか現実から切り離されたように静かだった。
木々の間を抜ける風が葉を揺らし、遠くで鳥の羽ばたく音が響く。
悠翔
高い枝の上に建てられたツリーハウス。
小さな木の階段を上がると、木の香りがふわりと漂った。
木の上のツリーハウスは、思ったより広く、窓際には手作りの机と木の椅子が二脚。
床板には陽の光が模様のように差し込み、壁際の棚には古びた本がいくつか並んでいる。
陽葵
陽葵が感嘆したように呟く。
悠翔は頷き、木製の椅子を引いた。
悠翔
壁際の棚には、誰が集めたのか分からない数冊の本が並んでいる。
どれも表紙が擦れて、文字も読みにくくなっていたが、その中にひときわ分厚い本があった。
革の表紙はひび割れている。
悠翔
陽葵
悠翔
悠翔がそっとページを開く。
悠翔
悠翔
悠翔が目を細めながら読む。
陽葵は隣で首をかしげた。
陽葵
そのほか、ページには見慣れない文字や、森の地図のような図があった。
ツリーハウスの外では風が強まり、枝がざわめいた。
悠翔
悠翔
悠翔
悠翔
陽葵
そこから長い時間が経ち…
夕方が近づき、森の色が金から橙に変わり始めていた。
そのとき、下の方から声が聞こえた。
あらたろ
あらたろの元気な声が、森に響く。
Kanade
Kanadeの半ば呆れたような声が続く。
ツリーハウスの中には、夕日が差し込み、 読みかけの本の上で最後の一筋の光が静かに揺れていた。