第三話
これはまだ小春が4歳のとき
小春
おじいちゃん 体は?
小春のおじいちゃん
小春か 大丈夫だよ。
小春には昔おじいちゃんがいた。
おじいちゃんは小春が 生まれる前から、癌を患っていた。 さらに、既に亡くなっている おばあちゃんと結婚する直前に 事故に巻き込まれ 足が不自由になってしまった。
小春のおじいちゃん
小春は大丈夫か
小春
うん
小春のおじいちゃん
俺はあとどれだけ生きれるか
分からないから
分からないから
小春のおじいちゃん
小春に色々と教えたり外で
遊びたいんだがなぁ
この体じゃできないし
遊びたいんだがなぁ
この体じゃできないし
小春
おじいちゃんおんぶして
小春のおじいちゃん
無理だよ。
ただでさえ動けないんだから
ただでさえ動けないんだから
この会話の1週間後に おじいちゃんは亡くなった。
小春はまだ4歳の頃だったので おじいちゃんとの思い出は 数少ない。
なんなら小春が覚えているのは 数少ない思い出の中でも 宮崎旅行だけである。
それでもなぜ小春は おじいちゃんに 感謝しているのかは おじいちゃんが動くために 取り付いてある 家中の手すりは今では 小春が歩くために 1番必要なもので、 介護ベッドも起き上がるために 必要な道具と なっているからである。
現在
小春
もう朝か
小春
起きなきゃ
小春は今日も 介護ベッドで起き上がり 手すりに体を預ける
次回第4話 配信?