???
…………こんなの……
???
ビリビリ……私ではありませんわ
🇫🇷
え……
???
はぁ……
???
貴方にしなきゃ良かったわ。
🇫🇷
…………
???
別の人に描いて貰います。
🇫🇷
僕は……
🇫🇷
僕には……才能が……
🇫🇷
ないのか……?
🇫🇷
んは?!……って
🇫🇷
夢か……
🇫🇷
なんで……あんな夢を……
🇫🇷
忘れたいのに……忘れられない……
🇫🇷
嫌な出来事……はぁ……
🇫🇷
いやいや、もう忘れよ!
🇫🇷
絵を描いて、忘れよ……
ガチャ……
芸術家(🇫🇷)
…………
芸術家(🇫🇷)
クソ!
芸術家(🇫🇷)
クソ……クソ……くそったれが!!
芸術家(🇫🇷)
はぁ……はぁ……
芸術家(🇫🇷)
何故あんな夢なんか……
芸術家(🇫🇷)
はぁ……そんなのは過去の出来事……
芸術家(🇫🇷)
忘れよう……
芸術家(🇫🇷)
今回は……何を描こうか?
芸術家(🇫🇷)
………………
芸術家(🇫🇷)
あの夢に因んで……
芸術家(🇫🇷)
「始まり」を題材にしたものを描こう……
芸術家(🇫🇷)
でも……始まりには、様々な物がある。
芸術家(🇫🇷)
一日、一年、世界……そして宇宙……
芸術家(🇫🇷)
そう……始まりというとは「多彩」
芸術家(🇫🇷)
なら……どんな「始まり」がいいのだろうか……
芸術家(🇫🇷)
まずは……さっき言った「始まり」から……
芸術家(🇫🇷)
カキカキ……カキカキ……
芸術家(🇫🇷)
うーん……違うグシャグシャ……
芸術家(🇫🇷)
カキカキ……カキカキ……
芸術家(🇫🇷)
こんなのじゃない……グシャグシャ
芸術家(🇫🇷)
カキカキ……カキカキ!……
芸術家(🇫🇷)
……グシャグシャ……
芸術家(🇫🇷)
はぁ……カキカキ……カキカキ……
芸術家(🇫🇷)
……これじゃ、子供の落書きのようじゃないか!!
芸術家(🇫🇷)
違う!!…グシャグシャ
芸術家(🇫🇷)
どの始まりも……皆が知っている物ばかりだ……!!
芸術家(🇫🇷)
…………(手持ち鏡見て)
芸術家(🇫🇷)
ねぇ……僕には……絵の才能はないと思う?
芸術家(🇫🇷)
……………
芸術家(🇫🇷)
そうだよね。
芸術家(🇫🇷)
あるよね?!……
芸術家(🇫🇷)
少し……聞いてほしんだけど……
芸術家(🇫🇷)
この前さ……
芸術家(🇫🇷)
僕の絵を馬鹿にした人がいたんだよ……
芸術家(🇫🇷)
それで……怖かったんだ。
芸術家(🇫🇷)
でも……ありがとね。
芸術家(🇫🇷)
始まりには……沢山の「色」がある
芸術家(🇫🇷)
ならば……どんな始まりがいい?
芸術家(🇫🇷)
目に見えるものか目えぬものか……
芸術家(🇫🇷)
…………🤔
芸術家(🇫🇷)
!!そうだ……
芸術家(🇫🇷)
あの始まりがあるではないか?!
芸術家(🇫🇷)
ははは……なぜ気が付かなかったんだ。
芸術家(🇫🇷)
「その」始まりがあるという事に……
芸術家(🇫🇷)
よし……
芸術家(🇫🇷)
カキカキ……カキカキ……
芸術家(🇫🇷)
僕が思い描いている始まりは……
芸術家(🇫🇷)
あった物全てが……
芸術家(🇫🇷)
消えてしまうという……「始まりだ」。
芸術家(🇫🇷)
当たり前にあった日常でさえも……
芸術家(🇫🇷)
宝物でさえも……
芸術家(🇫🇷)
愛する人達でさえも……
芸術家(🇫🇷)
消え「始める」……
芸術家(🇫🇷)
カキカキ……カキカキ……
芸術家(🇫🇷)
んん……ここは…こうして……
それから芸術家は……
「始まり」を……
一つの紙に表した……
芸術家(🇫🇷)
はぁ……はぁ……
芸術家(🇫🇷)
…………できたぞ。
芸術家(🇫🇷)
あるべき日常が消え「始める」世界……
芸術家(🇫🇷)
タイトルは……
芸術家(🇫🇷)
「終わりの始まり」
芸術家(🇫🇷)
当たり前とか命の輝きなんて……
芸術家(🇫🇷)
いつかは、必ず終わり始める……
芸術家(🇫🇷)
(手持ち鏡見て)そうでしょ?
芸術家(🇫🇷)
…………ふふ。
芸術家(🇫🇷)
でも……これも「理想」の作品ではない……
ガチャ……(保管部屋の扉を開ける)
芸術家(🇫🇷)
ごめんね……
芸術家(🇫🇷)
君も、ここに眠ってて欲しいんだ。
芸術家(🇫🇷)
「あいつ」に見せるまでは……ね?
芸術家(🇫🇷)
だから、ここでおやすみ。
ガチャ……(保管部屋の扉を閉める)
芸術家(🇫🇷)
コツコツコツ……
芸術家(🇫🇷)
はぁ……
芸術家(🇫🇷)
二度とあんなこと言われないような
芸術家(🇫🇷)
絵を描いてみせる……!
芸術家(🇫🇷)
僕を馬鹿にした事を……後悔させてやる……!
芸術家(🇫🇷)
………………
バタ!(扉を勢い良く閉める)
続く







