ひ と り ぼ っ ち 。

リビングはいつものように騒がしく、 でも居て心地良いような雰囲気に包まれる。

いつもと"違う"のに

"うり"

メンバーが一人居ないのに。

"うり"一人が居なくなったリビングはいつも通り。

でも、"るな"が1度、長期で実家に帰った時はるなが帰ってくるまで少し静かで戻ってきたらパーティまでして。

まるで俺が居なくてもいいと思わせてくるような雰囲気。

リビングに入りたくても、この声を聴くと

涙が止まらなくて。

廊下から部屋に戻る。

毎日その繰り返しだった。

リビングに入れないからご飯もねぇし

風呂だってみんなが寝た夜中に静かに入る。

誰にも会いたくないんだ

みんなにとって俺は"最低"だから

あ〜、なんでだよ。

なんでこんな時に咳出だすかなぁ、。

酷くなりそう。

いつもリビングにいることが多かったから吸入器もリビングだ。

最悪。

耐えるしかないか。

酷いな〜

嗚咽まででるし、酷い時の咳じゃん。

吸入器ないと息できなくなるやつだ

はぁ。俺死ぬ？

苦しいよ

助けてよ

前まではすぐ来てくれてたのに

＜がたっ

なんの音？

苦しさを我慢して近づいてみる。

少しドアを開けて、隙間から覗く。

"吸入器"だ

誰が置いてくれたのかな

考える暇も無しに苦しくなってくるから 急いで吸入器を付けて吸う。

楽になった。

誰だろ。置いてくれたの。

俺の咳聞いてたのか。

心配してくれただけありがたいと思おう。

ありがとう。