悪魔な女の子

4話

痛い、痛い。 苦しい。 打たれたところから血が止まらない。 私、死ぬ？

やばい、動けない。

バンっ

この『悪魔』が。

数年前の愛⬇

数年前

それは、私の親がいた頃のお話。

この頃の愛は、仲良く平凡な暮らしをおくっていた。 でも、ある日突然事件はおこった。

家族3人で仲良く出かけてた頃。

その日の帰り。

愛の親は、喧嘩をしていた。 今考えると、その喧嘩も私のせいだったんじゃないかと思う。

2人してそんな事言わないでよ

『死んでしまえ！！』

と、私が2人に向かって大声でそういった時、事件はおこった。 車が何かにぶつかったような大きな音が鳴る。

山道を走っていた私たちの車は、 かなりの高さの場所から落下していった。

そこからその日の事は覚えていない。

そして、目が覚めた頃には病院のベットで寝転がっていた。 体にいろんなものが繋がれている。

ガラッ

この時から、少し心当たりはあった。 でも。まさか、それがこんな事になるなんて思っていなかった。

それは、退院していろいろ落ち着いてきた頃。 突然私の周りの人や、親しかった人が亡くなっていった。

そして、亡くなってしまった人の友達である…

琥珀が私にこう言った。

「今までの事件、全部お前のせいだ。 お前が生まれてきたから、こんなことになってるんだ。」

愛、お前は『悪魔』だ、と。

それからは、他の人からも、 「あんな、事件があって死ななかったのも、 おかしいと思ってたわ。 クソ悪魔」

などとも言われるようになった。

この言葉は私の人生を苦しめることになった。

それからは、私は琥珀たちの前から姿を消した。 けれども、琥珀は今も尚私を恨んでた。