芽衣
10年前の6月21日。
ブス子は美月ちゃんを
屋上から突き落とした。

竜胆
ブス子が莉月の妹を突き落とした…

春千夜
確か6月21日って莉月の誕生日だよな?

芽衣
うん。
その莉月の誕生日は
本当は楽しい誕生日だったはずなのに
人生で最も最悪な誕生日になった。

マイキー
そりゃあそうだよな
俺だってエマが居なくなってからずっとつらかった
でも誕生日にいなくなるのはもっと辛いよな…

莉月
なんでお前がここにいるんだよっっっ!!!!

ブス子
えぇ?
だって蘭君と竜d

灰谷兄弟
俺らの名前気安く
呼ぶな

ブス子
え?何で…

竜胆
芽衣から聞いた
お前莉月の妹
屋上から突き落としたんだろ?

ブス子
そんな証拠どこにあるの?

芽衣
あるよ?
だって私動画とってた

ブス子
そんなの合成でしょ?

芽衣
10年前の6月21日には
合成という言葉すらなかったの覚えてないの?

芽衣
だってあなたが美月ちゃんを突き落とした
日付、時間場所だって同じ。

芽衣
これでも”言い逃れしようっていうならこっちだって
それなりに策はあるのよ?”

芽衣の口調が変わり、芽衣がその言葉を放った瞬間梵天は
「こいつを敵にまわすと”死ぬ”」そう悟った。
きっと「こっちだってそれなりに策はあるのよ」
その言葉はきっとブス子の”死”を意味していたのだろう。
ブス子
⁉何が言いたいの…?

芽衣
そのままの意味に決まってるじゃない?(笑)

芽衣の笑顔は不気味に満ちていた…。
芽衣は一体何を考えているのだろうか。
それは莉月以外の誰にも見当がつかなかった。
芽衣
で?
あなたはどうするの?

ブス子
私はやってない!

芽衣
そう…。

芽衣
まだ言い逃れするのね。(笑)

芽衣
じゃあブス子。

芽衣
来世。

芽衣
会えるなら会いましょう?

ブス子
え?

芽衣
ふふっ(笑)

芽衣
でもきっと会えないわ。(笑)

芽衣がそう言った瞬間「バンッッッ‼‼」という鋭い音とともに
ブス子は頭を撃ち抜かれ倒れていった…。
芽衣
その時はあなたが死ぬか死なないかわからないくらいまで
”痛めつけて殴って前世あなたを殺した私がこの目で見届けてあげるわ”

ここにいた莉月と芽衣以外の全員が
寒気がして芽衣の心の歪み具合がわかった。
芽衣
ニコッ

芽衣は何事もなかったかのようにこちらに顔を向けた。
その顔は明らかに不気味な笑顔で
こちらに話しかけた。
芽衣
莉月は?

竜胆
そこ…

芽衣
莉月~?
大丈夫?

莉月
うん…

芽衣
そう
なら良かった!

頭から大量の血を流し、
倒れているブス子に話しかけた。
莉月
ブス子。

莉月
私あなたのことずっと親友だと思ってた。

莉月
私も来世会えたら
あなたに会いたい…。

莉月
その時は一緒にお出かけしたり、一緒に笑って

莉月
あなたのこと
めった刺しにして私の気が済むまで
殺してあげる。

莉月
そうして血をいろんなところから流して

莉月
出血多量で死んで逝くあなたを

莉月
芽衣と一緒に見ててあげる。

莉月
ね?芽衣。

芽衣
ふふっ
もちろん♪

莉月&芽衣
何回死んでもまた会って
”殺し続けてあげるから” (笑)

マイキー
ッ⁉

莉月と芽衣の願いは何度死んでも
ブス子を殺し、また会って殺しを
繰り返すつもりなのだろう。
莉月&芽衣
それじゃあまた来世♪

莉月&芽衣
一緒にお出かけして一緒に笑って
あなたが親だろうと親友だろうとずぅっと殺し続けてあげるから
それまで楽しみに待っててね♪

莉月&芽衣
ブス子ちゃん♪

灰谷兄弟
ゾクッ…

春千夜
ゾクッ…

莉月&芽衣
さ!
そろそろ帰ろうか!

春千夜
あ、あぁ

マイキー
帰るか…

芽衣と莉月はブス子の死体を
力強く踏みながら歩いて行った。