鏡の魔法
天井裏の狭い小さな部屋 そこには誰も訪れることはない
そこには孤独な世界の真ん中でそっと幸せを夢見ている1人の青年がいました
r
……いつになったら,僕は幸せになれるのかな,,
不幸に愛される彼は,誰からの愛も受けることができず,ただ一人孤独な部屋で生活しているのでした
ある日のことです。
部屋にある古ぼけた鏡が突然光だしたのです
r
……なっ,なに?
C
こんにちは…
r
…ッッ,だ、誰ですか?
突然鏡の中から現れた青年は,笑顔でこういった。
C
僕は君だけの魔法使いだよ,ニコッ
r
……え?魔法使い…?そんなのいるわけ…
C
それじゃあ試してみる?
r
……え?
C
君の願いをなんでも僕にいってごらん?ね?
r
じゃ,じゃあ…僕の足の病気を治してください…ッッ,
C
足の病気…?
r
…そうなんです,僕は生まれつき足に病気があって,歩けないんです
C
…そうなの,?
r
……はい,ニコッ
C
それも僕の手にかかれば,簡単になおるよ!ほら!
r
…ッッ,ほんとに治るわけ…
C
じゃあ……試しに歩いてごらん?
r
……はい
r
……え
C
ほら!言ったでしょ?
r
…なんでッッ,歩ける…の,?
C
僕が君だけの魔法使いだからだよ…ニコッ
r
…ッッ,ありがとうございます…
C
僕さ,もっと君と仲良くなりたい
r
……え?
C
そう!友達…的な?
r
……友達…ッッ,ポロポロ
C
ええ?!ごめん…いやだった?
r
違うんです…嬉しくて…ッッ,
C
ありがとう,ニコッ
r
はじめてで来たんです…ッッ,
r
友達って言える人が
C
そっか,嬉しいなありがとう,ニコッ
r
ありがとうございます!ニコッ
C
それじゃあ今日はこの辺でばいばい!
r
ばいばい!
C
明日も来て良い?
r
うん!まってるね、ニコッ
C
はーい!ニコッ
2人は笑顔でお別れをしました。
この日から1人の少年の運命は大きく変わりました