せんぱい

〝根暗くん一緒に帰ろっか〟

…そう先輩に言われたのはいいものの、、

テヒョン先輩は僕と帰ってても大丈夫なのかな…

ペシッ

突然テヒョンがジョングクのおでこをデコピンした

ジョングクの目の前でテヒョンは 優しく微笑んでいた

その姿がとても綺麗に見えた

そう言いながらこてんっと 頭を傾けるテヒョン

そんなことされたらジョングクはたまったもんじゃない

まだ知らないような感情が ジョングクの思考を破壊しそうになった

ドキドキして言葉が切れる

学校1イケメンなテヒョンが そのような可愛い動作をすれば

キスをすれば赤ちゃんができるなどと思っているジョングクには 結構な破壊力なのだ

ぱっと明るくなったテヒョンの顔を見れないで下を向いているジョングク君

てひょんせんぱい、絶対にせんぱいじゃないってくらい可愛いんだけど…

ジョングクはにやける顔を隠してテヒョンの後を追った

テヒョンの顔を見つめすぎて 見知らぬ場所に着いていた

見知らぬ場所に戸惑っているジョングクは テヒョンの顔を縋りすくような目で見つめた

どうして？と聞き返す前に テヒョンに手を引かれてしまったジョングクは

そのままテヒョンに手を引かれたまま 連れていかれた

・・・

少しの沈黙の後

テヒョンが口を開いた

図星を付かれたジョングクは 口ごもってしまう

にひっと笑うテヒョンにジョングクは

謎のドキドキで顔が赤くなる

テヒョンが立ち止まった

初めての先輩の家に来たのに 配慮がなくてガックリと方を下げるジョングク

そう言ってテヒョンは振り向いた