この作品はいかがでしたか?
1,038
この作品はいかがでしたか?
1,038
なごみ
なごみ
なごみ
なごみ
なごみ
なごみ
なごみ
なごみ
なごみ
💗💙のお話です🎶
R.
S.
R.
PC端末から聞こえる
楽しそうな声
鈴を転がすようにケラケラと笑う 莉犬くんに喋りかけるのは
僕の相方で
僕の大好きな人
S.
僕の大好きな声で
僕じゃない人の名前を 呼んで欲しくない
そうやって嫉妬させてくる彼は
ちょっと意地悪
君にとっての僕は
別に特別じゃないけど
僕にとっての君は
誰よりも特別だから
メンバー同士で仲がいいのを 嬉しいと思う反面
彼にとっての1番は
やっぱり自分がいい、
と思ってしまう
今日も僕は
大好きな彼の声を聞くために
少しムスッとしながら 彼が自分以外の人と楽しそうにしている放送を見る
いつもそう
彼が自分以外と楽しそうにしているのを見るのが苦しくて
見ないようにしようと思っても
結局彼の声が聞きたくて
イヤホンを耳に付ける
彼の声が耳に飛び込んでくる度
あぁ、さとみくんだ
と
安心する
疲れていたのか
うつらうつらとしていたら
いつの間にか放送は終わっていた
時計を見ると
ちょうど10時を回ったところだった
C.
そう思って、パソコンを閉じて 立ち上がる、と、
机の上のスマホが音を立てて震えた
画面を確認すると
大好きな、君の名前
こんな夜遅くになんだろう、と
急いで「応答」をタップする
C.
S.
S.
C.
S.
C.
S.
通話
00:15
C.
意図が全く汲み取れない内容の電話
意味が分からず突っ立っていると
ピンポーン
今度はインターホンが鳴った
C.
こんな真夜中に誰だろうと思いながら
勢いよくドアを開けると
C.
S.
Tシャツに黒いズボンを履いた
ラフな格好の彼だった
C.
S.
C.
S.
C.
S.
C.
ほんとは嬉しいのに
素直になれないのは
自分の嫌いなところ
S.
C.
S.
C.
S.
C.
S.
C.
S.
C.
S.
C.
S.
素直じゃない僕を
君は心配そうに見る
S.
C.
S.
S.
C.
僕がさっきまでどれだけ嫉妬してたか
君は知らない
S.
C.
突然引っ張られて、バランスを崩して
気づいたら、君の腕の中にいた
S.
違う、って言ったら嘘になる
そう思って
なんて答えようかと迷っていたら
S.
彼は、僕を抱きしめる腕に力を入れた
C.
聞こえていたはずなのに
彼は力を緩めない
C.
C.
C.
僕は、少し控えめに彼の背中に 手を回して
ゆっくり答える
S.
C.
C.
S.
C.
S.
C.
C.
もう一度そう言うと
今度は視界がぐるりと反転する
目の前には
透き通るような真っ直ぐな目をした
彼の顔
C.
体が浮いていると認識するのに
少し時間がかかった
S.
彼は
普段のおちゃらけた感じに戻って
僕を抱えたまま、家に足を踏み入れる
C.
S.
C.
S.
C.
S.
C.
C.
S.
C.
結局リビングまで連れてこられて
彼は早くもゲームのカセットを 漁り始める
その横顔を眺めながら
やっぱりかっこいいなぁ
と
ぼんやり考える
さらさらしてそうな綺麗な髪の毛に
思わず、手を伸ばす
S.
C.
S.
C.
C.
彼はしばらくきょとんと 僕を見つめたあと
ふはっ、と笑った
S.
彼の笑った顔
好きの気持ちが込み上げてくる
ダメだとわかっているけれど
今にも溢れ出てしまいそうなくらい
彼のことを愛しいと思う
S.
S.
S.
彼のしなやかな指が
僕の耳辺りの髪に触れる
S.
C.
あぁ、好きだ
彼の目が、指が、言葉さえもが
何よりも愛おしい
彼に照れてしまったのを隠すように
ふいっと顔を背ける
C.
S.
C.
余裕そうな君と
素直になれない僕
君の何気ない一言に
何気ない仕草に
今日も、また一つ
君を好きになる
なごみ
なごみ
なごみ
なごみ
なごみ
なごみ
なごみ
なごみ
なごみ
なごみ
コメント
13件
めっちゃ好きです! フォロー失礼します!!
初コメ失礼します🙇♀️最新話からですが全てお話読ませてもらいました。とってもお話をつくるのが上手で尊敬します。見習いたいぐらい素敵なお話ですが、作るセンスがないので、主様のお話見て勉強させていただきます👐主様のお話私は全話とっても好きで、フォロー・ブクマをさせて頂いたのもあります。これからも頑張ってください。応援してます🔥
え…やぱ!いや主様の名前って神様でしたっけ?