願い事

この世界には純粋な子供が沢山いる

短冊に書けばなんでも願いが叶うなんて信じている人も多い

その純粋な心を壊さないためにいるのがこの俺

今日は年に一度の七夕の日

沢山の願い事が笹に吊るされ、天に届くとされている日

そういう日なこともあってか今日の天界は大忙し

俺のところにも沢山の短冊達がきている

といっても全て叶えるわけではない

というか叶えるわけでもない

その願いに細工することもある

よほどの事じゃないとそんなことしないが

ただその願いが叶うよう、できることをサポートするのだ

『〇〇ちゃんとけっこんできますように』

結婚ねぇ、、

随分大人びた子だな、、

うーん、どうサポートしよう、、

いつもこんな時に青のところに行く

青というのは超エリートイケメン高身長だ

いわゆるスパダリ

いやまじそんなん盛りすぎ、いるわけないじゃんって思うじゃん？

恐ろしいことにいるんですよ、それが

ずるすぎますって

青のところは俺のところより明るい

まあ、俺のところが夜で青んとこが朝だからだけど

おんなじ天界でも区切られており、それぞれ俺は夜の部、青は朝の部に配置されている

とはいえ時間感覚は一緒

青は朝型、俺は夜型ということになる

太陽を浴び、弱っていると何かに覆われた感覚がした

その感覚の正体は青だった

太陽から守るように俺を覆う青

少し滴ってる汗すらもかっこいい

俺を持ち上げ、抱っこしながら返事を返すいけめん

どこに運ぶのやら

そんな呑気なことを青の腕の中で考える

仲間である白ちゃなら分かるはず

特権乱用特権乱用、、((

仲間としての特権乱用してやる、、

一方その頃

10分後、、

青さんの願い事

『桃を幸せにできますように』

桃さんの願い事

『青とずっと一緒に居たいです』

END