君と話せるその日まで。

死の百合

俺を呼ぶのは

「お兄ちゃん！」

「司くん！」

「司」

「司先輩」

「天馬先輩！」

「せんぱーい！」

ここに来る度に俺は興味が湧いてきた。何を忘れているのか、何が俺を呼んでいるのか

「君はスターになんてなれない。」

「司先輩って虫嫌いでしたよね？」

「あら？司くんじゃない。」

『まもなく儀式の時間です。』

昔からスターになるのが夢だった

一度見たショーが忘れられなかった

あまり一緒にいれない家族と一緒に見たショーが

俺にとっては輝いていた

それからは、家族がいないことも、一人でショーごっこをしていれば我慢できるようになった

でも時々寂しくなるときがあった

ワンダーステージ

それから俺は高校生になり、フェニックスワンダーランドでショーをするようになった

お客さんが笑顔になるなら、心が救われるなら、それでよかった、楽しかった

誰？

誰なの？

私は、何を……忘れてるの……？

おまけ 司くんを呼ぶ声は誰だったのか！ 咲希ちゃん えむちゃん 寧々ちゃん 冬弥くん 杏ちゃん 瑞希ちゃん です！