テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
希咲羅
祖母
祖母
祖母
希咲羅
祖母
祖母
希咲羅
祖母
祖母
希咲羅
祖母
祖母
希咲羅
祖母
希咲羅
祖母
祖母
祖母
祖母
祖母
希咲羅
祖母
祖母
母の実家は
九州の方で。
そこで妖なんて見たことがなかった
勿論、東京でも。
だから、正味信じていなかったし
歳もかなりな祖母のことだから
記憶もあやふやなんだろうなと
思ってた。
大切なものが、ひとが、場所が
だから知らなかったんだ。
あんなにすぐ無くなるなんて
幸せはいつも
すぐなくなる。
キルア
希咲羅
希咲羅
希咲羅
希咲羅
希咲羅
キルア
大切なひとは
希咲羅
希咲羅
希咲羅
希咲羅
大切な場所は
キルア
希咲羅
希咲羅
幸せは
ブチッ
希咲羅
妖
妖
すぐに、壊れるものなのだと
希咲羅
希咲羅
キルア
キルア
希咲羅
希咲羅
キルア
キルア
希咲羅
希咲羅
希咲羅
希咲羅
キルア
希咲羅
キルアを背負って
神社の境内へと戻る
希咲羅
希咲羅
キルア
希咲羅
希咲羅
キルア
希咲羅
希咲羅
希咲羅
本堂への道のりに
山のごとく重なっている
たくさんの死体と
異臭
希咲羅
希咲羅
希咲羅
考えたくなかった
今すぐに思考を放棄して
楽になりたかった
希咲羅
希咲羅
母
背中をぱっくりといかれ
横たわる母さん
希咲羅
それにしたって、神社の様子は
異常だった。
本堂辺りは切り刻まれたような跡
鳥居は倒れていたし
希咲羅
母
希咲羅
人型
希咲羅
人の姿はしていたけれど
明らかに、気配が違った
希咲羅
希咲羅
希咲羅
希咲羅
手は、怒りなのか恐怖なのか震えるし
気が遠くなりそうだった
体の体温が一気に上がり
まるで、マラソン後の様な感覚で
でも、急に
変な感覚がした。
"この場所"全てが
まるで味方のような____…
キルア
希咲羅
希咲羅
希咲羅
これが、僕の
能力の始まりだった。
そしてきっと、全ての始まりだった。
ホプエンさんの豆知識
この事件の際
希咲羅は8歳である。
意味が分からなかった。
暖かかったはずのカステラは
気がつけば冷たかった。
寒くて、若干冷えてたキルアは
どくどくと流れる血で、暖かかった
僕の手はずっと冷たかった
カステラを持っていたあの手は
今、血の塊を握っている
生きている心地もしなかった
小銭を落としたからと
しゃがまなければ
きっと僕はとっくに________
希咲羅
人型
妖
どうして、僕を完全に生かしたのか
どうして、?
僕も、怪我でもして
完全に生きることを諦められれば
なんで
キルアを襲ったんだよ
なんで、無差別に人を殺せるんだよ
さっき楽しそうだった親子も
初々しく、微笑ましかった男女も
みんな
みんな________
希咲羅
希咲羅
人型
人型
人型
人型
希咲羅
希咲羅
希咲羅
希咲羅
希咲羅
希咲羅
希咲羅
途方もない気持ち悪さと黒い感情は
抑えきれることはなかった。
その後、来た能力者の人によって
その場は収められ
キルアと、お母さんは
病院へ連れられた
キルアの母
希咲羅
キルアのお母さんは
事件の時、御手洗へ行っていたらしく
逃れていたらしい。
能力者の人に連れられ
病院へと遅れて来た
キルアの母
希咲羅
キルアの母
希咲羅
希咲羅
キルアの母
キルアの母
希咲羅
希咲羅
キルアの母
希咲羅
その場に居た数十の妖は
僕の影が殺した
僕はきっと、もう戻れない
希咲羅
希咲羅
希咲羅
でも
キルアの母
キルアの母
希咲羅
嫌な予感はしてたよ
とっくに
キルアの母
大切な人を失った英雄に
希咲羅
希咲羅
それから僕は
おばさんの方…キルアの方に
引き取られた。
父は、"そういう感じ"じゃないから
そもそも、選択肢に無かったんだ
後から、知った話だったけれど
あれは、妖が青空神社の"結界"すらも
崩壊して、襲って
被害者は……。
生存者は、5名だけ
そしてこれは
青空神社だけに限った話じゃなかった
全国で
特に、関東と関西で
被害が大きかった。とのことだった
どうして
能力者はもっと
早く来くれなかったんだろう
どして僕は
生き残ったんだろう
だから僕は
もう二度と
こんな悲劇が起きないように
憎しみをうまないように
能力者への道を辿った
キルアとは、もう同じ道は進めないけど
妖の血で、汚れてしまうけど
月彩
月彩