亜薇 は 俺の初恋だった
幼稚園からずっと一緒で 誰にでも優しい その 性格も 俺が笑うと 笑い返してくれる その笑顔も 大好きだった
6年前 亜薇 が 引っ越す時
駿佑
次会う時は………
次会う時は 俺の思い伝えるから。
つい 口に出ちゃって
亜薇
…グスッ……?
君が “どうしたの” って、そんな顔で見てきた時は
凄く焦った
駿佑
…ううん。何でもない
駿佑
行っておいで
そう言って 君の背中を押し 送り出した
何度だって
“また会える”
そう言ったけど
僕はね 本当は行って欲しくなかった 寂しいし ずっと一緒にいたかった
だからさ
亜薇
うん、待ってよ~
駿佑
あぁ、グッツも持って……
あの時 また 会えたのは 本当に 奇跡 だと思ったんだ
“亜薇 だ”
俺は1発で分かったよ
ちょっと 茶髪が混じった髪も 綺麗な瞳も
思い出せば変わってない
俺は懐かしく思ったよ
ただ 1つ 変わっていたとしたら
俺の方が 身長が高くなってた
俺の隣を通る時 僕より10cmぐらい 小さかった
俺 びっくりしちゃった
だからかな 君は気づかなかった
俺 結構傷ついたな
ねぇ きっと また会えるよね