テラーノベルの小説コンテスト第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

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歌が好きな少女

第1話 - Prologue

2025年03月01日

#ご本人様には関係ありません

#マクロスΔ

#ワルキューレ

#ヒロアカ

#夢小説

#クロスオーバー

Sang

気がついたら知らない場所にいた

美歌

あれ、私死んだはずじゃ…

信号無視のトラックに轢かれて私は死んだはずなのに…

どうして生きているの？

神

ここは神の世界です。

美歌

え…？

神

私の手違いであなたを
死なせてしまいました。

神

すみませんでした…

神様はそう言って頭を下げた

神

お詫び…と言ってはなんですが、
貴方には選択肢があります。

神

1つ目の選択肢は
『このまま天国に行く』です。

神

そしてもう1つ、それは
『記憶を持ったまま転生する』です。

神

貴方には選ぶ権利があります。

神

どうしますか？

美歌

私は…

美歌

転生を選びます。

神

！

神

何故…ですか…？

神

貴方は…

美歌

確かに、今までの人生は
地獄そのものでした。

美歌

でも…いや、だからこそ。

美歌

今度こそ自由に生きたいんです。

美歌

私を絶望の淵から救ってくれた
アニメのキャラクターのように。

美歌

私も、“シアワセ”を知りたいんです。

神

…わかりました。

美歌

ありがとうございます。

神

貴方を“異世界”へ送ります。

美歌

異世界…？

神

はい。

神

こちらの都合で、
同じ世界への転生は
不可能なのです…

神

申し訳ないです…

美歌

いえ、転生させていただけること、
それ自体がありがたいです。

美歌

ありがとうございます。

神

いえ…こちらこそ
ありがとうございます。

美歌

それで、転生の詳細を
聞いても良いですか？

神

はい。

神

まず、転生先は
ランダムに設定されます。

神

ですが、大まかな世界の
ジャンルなら選択可能です。

神

どうされますか？

美歌

よくわからないので、
神様に一任します。

神

わかりました。

神

転生先の家庭環境などは
選べませんが、貴方に運命を
付与することはできます。

神

1つだけ好きな運命を付与できますが
どうしますか？

美歌

じゃあ…“幸せな運命”とか
付与できますか？

神

！、はい、もちろんです！

美歌

ありがとうございます。

神

次に容姿ですが…

美歌

このままで大丈夫です。

神

わかりました。

神

では最後に、貴方の転生先が
判明次第、私が1つだけ
貴方にプレゼントを贈ります。

神

そのプレゼントの詳細は
スマートフォンに送りますので
転生したら確認してください。

美歌

スマホ…転生先にも
持っていけるんですか？

神

本来はできませんが、
今回は特例です。

美歌

ありがとうございます…！

神

詳細は以上です。

美歌

わかりました。

神

それでは、異世界ライフを
お楽しみください。

美歌

ん…

目を開けたらそこは見知らぬ部屋だった

美歌

（暗い…物置？）

母

ﾄﾞｶｯﾊﾞｺｯ

美歌

ッ…！

美歌

（痛い…）

あぁ…そうか

私はまた、地獄に転生したんだ…

母

ﾁｯ…

母だと思われる人物は舌打ちをして出て行った

美歌

あ、そういえば…

美歌

（神様がスマホにプレゼントの
　詳細を送ってくれるって
　言ってたよね）

美歌さんへ貴方へのプレゼントは “歌”という個性です。個性とはこの世界の人々が持つ特殊な身体機能のことです。 “歌”という個性の効果は大まかに2つです。 1つは“召喚” 歌に関連するキャラクターを召喚することができます。もう1つは歌を歌うことで発動が可能となります。それぞれの歌に決まった効果が付与されます。これは歌いすぎると喉を痛めます。ですが、鍛えることで喉を痛めることは減ります。以上が個性の詳細です。美歌さんが幸せになれることを切にお祈りしております。神より

美歌

なんか、すごいのかな…？

美歌

でも…

美歌

（この地獄からは
　抜け出せない…）

美歌

…ｽｩｰｯ

美歌

あおいみ　ひとつ　♪

美歌

ひかれて　ふたつ　♪

美歌

こころ　もえている　♪

美歌

遠い記憶に　重ね合わせた　♪

美歌

懐かしい歌声　♪

美歌

行く道も　来た道も　♪

美歌

間違いなど　ひとつもない　♪

美歌

とても幸せだから　♪

美歌

光の海の向こう側　♪

美歌

祈りの唄を届けよう　♪

美歌

遂げたい想い　命が燃える　♪

美歌

生まれた喜びを奏でよう　♪

美歌

愛してる　♪

美歌

（誰か…助けて…）

？？？

ﾎﾟﾝｯ

美歌

え"…？

美歌

美雲さん"…？

美雲

あら、喉を痛めているじゃない。

美雲

祈りの唄は貴方1人じゃ反動が
強すぎるから複数人で歌うことを
オススメするわ。

美歌

ｺｸﾘ

美雲

はい、これ。

美歌

？

美雲

喉飴よ。

美雲

貴女専用で私達は
いつも常備しているから
喉を痛めたら使いなさい。

美歌

ｺｸﾘ

美歌

ﾊﾟｸｯ…すごい、治った…！

美歌

ありがとうございます…！

美雲

敬語はやめてちょうだい、
貴女は私達の主なのだから。

美歌

わ、わかった…

美歌

あ、あの、私の喉が
痛くなったのって…

美歌

個性…ってやつを
使ったからなの…？

美雲

えぇ、そうよ。

美雲

祈りの唄の効果は
“祈ったことが現実になる”。

美雲

願いの強さによって
喉への負担が変わるわ。

美歌

そう、なんだ…

美歌

じゃあ、美雲さんが
来てくれたのって…

美雲

美雲。

美歌

え？

美雲

美雲と呼びなさい。

美歌

でも…

美雲

美雲。

美歌

…美雲。

美雲

ふふっ、それでいいのよ。

美歌

美雲が来てくれたのって、
さっき祈ったからなの…？

美雲

違うわ。

美雲

私達はいつも貴女の中にいるの。

美雲

今のところ貴女が召喚できるのは
まだ私だけよ。

美雲

個性を伸ばせば他の子も
召喚できるわよ。

美歌

でも、私美雲を召喚しようとは
してなかったよ…？

美雲

貴女が召喚可能になれば
私達は自由に出て来れるわ。

美歌

なるほど…

美歌

え、じゃあ私が使った
個性の効果は…？

美雲

ふふっ、大丈夫よ。

美歌

え…？

ドカーンッ

美歌

！？

？？？

もう大丈夫、私が来た！

美歌

誰、ですか…？

オールマイト

私はオールマイトだ！

オールマイト

通報があって駆けつけた！

美歌

通報…

美歌

（もしかして、
　これが個性の効果…？）

美雲

『そうよ』

美歌

わっ…！？

オールマイト

？、どうしたんだい？

美歌

あ、いえ、なんでもないです…

美歌

（聞こえて…ない…？）

さっきまでいた美雲は気づいたら姿を消していた

美歌

（さっきの声、どこから…）

美雲

『貴女の中からよ』

美歌

！

美雲

『貴女が召喚可能になれば
　心の中で話すことも
　可能になるのよ』

美歌

（そうなんだ…）

オールマイト

君、行く宛はあるのかい？

美歌

だ、大丈夫です…！💦

美歌

私、1人でも生きていけるので…！

オールマイト

君、両親がヴィランだと
知っていたのかい！？

美歌

ヴィラン…というのは知りませんが
通報というのは恐らく、
「子供が虐待されている」
というような内容だったのでは？

美歌

それくらいしか通報される
理由を知りません。

美歌

そうなると、両親は
犯罪者として捕まる。

美歌

だから私に行く宛があるか聞いた。

美歌

違いましたか？

オールマイト

いや、その通りさ。

オールマイト

だが心配はいらなかったようだな！

美歌

はい、心配してくれて
ありがとうございます。

オールマイト

何かあったら言ってくれ！

オールマイト

私達ヒーローが力になろう！

美歌

はい、ありがとうございました。

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