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3日後の朝、日常組の4人は車に乗り 源司に指定された場所へ向かった いつもなら賑やかな話し声に満たされる車内は静かで、僅かに音楽が聞こえた

しにがみ

ぺいんとさん

ぺいんと

ん?なに、しにがみくん

しにがみ

実は僕、これ…
持ってきたんです

ぺいんと

え、なにこれ

鞄から取り出された、包みを手に置かれ ゆっくりと赤の紐が引っ張られる

ぺいんと

お守り?

しにがみ

はい、少しは安心できる
かなって思って

しにがみ

効果あるかは分かりませんけどね…

ぺいんと

しにがみ、ありがと!

ぺいんと

めっちゃ安心する!

しにがみ

良かったです!

しにがみ

2人もお守りどうぞ!

クロノア

ありがと~、しにがみくん

トラゾー

ありがとうございます!

しにがみくんの気遣いで張り詰めた空気が消えていく、やっぱり俺達4人なら どんな事もやりとげれると確信した

ぺいんと

お~広い

クロノア

中に源司さんが居るの?

しにがみ

らしいですけど…

目的地は神秘的で綺麗な神社だった 歩きだしたクロノアに続き、踏み出すと 恐ろしいほど冷たい空気が体を包んだ

トラゾー

な、なに?!

クロノア

下がって!!

聞こえてきたのは笛の音 カンッ、カンッと木の音が近づくと 全員の前にくすんだ着物が揺れる

ぺいんと

夜叉…?

源司

夜叉待て!!

クロノア

源司さん…!

ぺいんと

こっち見てますよ…?

トラゾー

何あれ!怖すぎだって!

しにがみ

やだよぉ…

半泣きになりながらもトラゾーは しにがみを守り、手を広げ先頭に立つ クロノアの背中にぺいんとは体を隠す

走ってきた源司が夜叉に説明すると パタリと音が途絶え、まるで幻想だったかのように消えてしまった

源司

すまない、俺の説明が
足りてなかったみたいだ

ぺいんと

本当にハクジツ様達が
居るんだ…

トラゾー

今の何だったの…?

源司

あれは、夜叉
ハクジツ様の使い

源司

その方がもう1人の…?

トラゾー

あ、トラゾーって言います

源司

俺は時雨源司と申す
3人には世話になった身だ

クロノア

…源司さん

源司

申し訳ない、クロノア殿

源司

取り合えず中へ案内しよう

ぺいんと

中?

源司

住み込みの時に使う建物だ

源司

好きに座ってくれ

案内されたのは神社の裏手にそびえる デカすぎる屋敷だった 広い玄関のすぐそこの和室、木製の机を 囲み全員が着席すると対面に源司が座る

源司

で、今回は様子見と聞いた

クロノア

はい

源司

ここの敷地内なら好きに
見て回ってくれて良い

源司

塀より外は道路だから
気を付けるようにしてくれ

ぺいんと

分かりました

源司

それと、2神に会いたい時は神社側の裏口に居る

クロノア

源司さんはどこへ?

源司

俺は先に2神に説明する、
全部開けても良いからな

源司

コレがこの屋敷の地図だ

ぺいんと

あ、はい!

源司

では失礼する

どこか焦った様子の源司は目を伏せ部屋を後にした、渡された地図を広げると この屋敷の敷地内が目に見える

ぺいんと

ひっろ…!

トラゾー

やば…

しにがみ

こっちが玄関ですよね?

クロノア

うん、この左手側がココ
右手にはキッチンと倉庫か

トラゾー

右側は応接室とお風呂
キッチン、倉庫みたいです

ぺいんと

左側は4つの空室とトイレ

しにがみ

この真ん中の所は
何なんですかね…

ぺいんと

分かんない
あ、ここが神様の部屋か

しにがみ

じゃあこれが裏口ですね

トラゾー

これ庭も凄いよ

ぺいんと

広いな

しにがみ

こんなのを4人で使える…

ぺいんと

しかも家賃とかも全額負担

クロノア

まぁ、一旦見に行こっか

ぺいんと

ですね!

しにがみ

はい!

トラゾー

分かりました!

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