零桜

ついさっき起きた。

当たり前だがらんくんは寝てた。

1晩らんくんのお隣失礼しますしてたらしい（？）

ふと窓を見るとくらい心も照らしてしまうほどの光、それを包み込むスカイブルーの空と見事なまでに輝かしい海が写った

こんな時は歌を歌いたくなる

この歌は海沿いで歌った歌。

もちろん、窓から見える景色のまま

らんくんを起こさないようにできるだけ小さくして歌った

声が少しばかり大きかったのかもしれない。

だとしたら、申し訳ないな、

やはりらんくんは優しい。

実は言うと先程まで見てた夢がずっと脳裏から離れようとしてくれない

しっかり笑えてるだろうか、優しく声をかけれているだろうか

らんくんの言う事を遮ってまで言うことではなかったかもしれない

図星をつかれ、静かに頷く

らんくんは勘が優れてるからこの嘘もいずれバレるのだろう

わかりきっていても懲りずに嘘をつく

いつまでも人に縋りついてる訳にはいかないから、

らんくんだって辛い過去があるんだから...

らんくんとの日々を忘れてしまっているのがとてもと言っていいほどに悔しい

らんくんの過去を覚えてないのが悔しい

そう言ったらんくんの顔は今まで以上に引きつっていた