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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

蝉の声が聞こえる

僕達はあてもなく彷徨っていた

水もなくなり視界が揺れだしていた

あれから1週間

僕達の別れはすぐそこに迫っていた

別れのカウントダウンが始まったんだ

警察官

いたぞ!

警察官2

捕まえろ!!

紗良行けるか…?

紗良

どうだろ笑

5

ふと君はナイフを取った

4

紗良

君が今まで傍にいたからここまでこれたんだ。

おい…何を言って…

嫌だ…

3

紗良

だからもういいよ。

嫌だ…やめてくれ…

2

紗良

もういいよ…

嫌だ!!

1

紗良

死ぬのは…私1人だけでいいよ…

やめ…!!

あ…あぁ…

そして君は首を切った

まるで何かの映画のワンシーンだ

白昼夢を見ている気がした

気づけば僕は捕まっていた

君だけがどこにも見つからなくって。

君だけがどこにもいなくて…

2人で過ごすカウントダウンが

終わったんだ

…暑い

そして時は過ぎていった

ただ暑い暑い日が過ぎていった

捨てたはずの家族も クラスの奴らもいるのに

なぜか君だけがどこにもいなかった

紗良…

今でもあの夏の日を思い出す

僕は今も今でも歌っている

2人で…一緒に…

君をずっと探しているんだ

君に言いたい事があるんだ…!

君の笑顔は

君の無邪気さは

今でも僕の頭の中を満たしている

頭の中を飽和している

誰も何も悪くないよ

君は何も悪くはないから

もういいよ

投げ出してしまおう

そう言って欲しかったのだろう?

なあ?

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