prmz
地雷🔙
似たような作品があってもパクリではありません
数日後の撮影
朝のスタジオは異様な静けさを帯びていた
pr監督が本格的に演出を入れ始めた
…とスタッフの間で噂になっていた
この日の台本には台詞がない
主人公が孤独と向き合う長い沈黙のシーン
すなわちそれは何時も以上に演技が見られると言うこと
pr監督は撮影前の打ち合わせで
pr
pr
ーーとだけ言った
それを聞いた瞬間背筋が震えた
自信がなかった
"息"で感情を見せる
そんなの裸になるようなものだ
でもーー監督の目が怖くて逃げられなかった
pr
mz
セットの中心に立つ
照明が柔らかい肌に触れる
冷たいはずの空気が何処か熱を帯びていた
リハーサルが始まる
台詞を飲み込み呼吸を整える
…一度目の動き失敗
pr監督がセットをかける
pr
pr
mz
pr
mz
どうすれば良いのか分からない
脚本を何度読み返しても答えは見つからない
ただ監督の視線が真っすぐに突き刺さっていた
それだけで言葉より強く
命令されてる気がした
再びテイク
息を吸って吐く
今度は考えないようにしてみる
すると世界の音が消える
照明の光かま揺れカメラの奥の黒が深くなる
その暗闇の向こうにpr監督の姿があった
モニター越しに息を殺すように見ている
mz
妙な感覚だった
見られているのに怖くない
むしろ安心している
呼吸が自然に静かに深くなってく
その瞬間
pr監督の声が遠くから届いた
pr
声が震えたいた
普段どんなに冷静名指示でも崩さない彼が今だけは感情を隠せていなかった
光の中で俺は確かに何かを掴んだ気がした
心の奥にある空白が誰かの手でそっと触れられたような感覚
pr
pr
静まり返ったセット
スタッフのざわめきも聞こえない
pr監督が立ち上がってカメラの前に歩みよって来る
pr
pr
mz
pr
微笑んだ顔が近い
監督の距離じゃない
まるでもっと個人的な近さ
その距離に心臓が勝手に跳ねた
mz
mz
監督ではなくpーのすけに聞く
pr
mz
pr
言葉が空気を切った
ほんの一瞬
けれどpーのすけはすぐに目を逸らした
そのままスタッフに向かって淡々と指示を出しはじめた
mz
昼の休憩
弁当を食べる気にもなれずただ台本を眺めていた
文字が滲む
頭の中ではさっきのpーのすけの言葉が何度もリピートされていた
「mz太が俺を見ようとしたから」
…なにを見たんだろう
演技の中で俺なにを掴もうとしていたんだろう
あの人の声の奥にほんの少しだけ熱があった
理屈じゃなくて感情の熱
胸がざわつく
怖いのに引かれていく
pーのすけとpr監督の言葉を聞くだけ
聞くだけで呼吸のリズムが変わってしまう
mz
カフェインの抜けた頭でぼんやり思った
それでも次のシーンが楽しみで仕方ない
あの人の「もっと見せてほしい」
その言葉がまだ耳の奥で燃えていた
pr
pr
その日の夜
pr
mz
撮影が終わりpr監督に呼び止められた
pr
pr
mz
pr
2人だけ…
その言葉に胸が熱を持った
pr監督は何気ない顔をしてたが…
視線の奥に言葉にならない何かが宿っていた
pr
mz
prは軽く頷き背を向けて歩き去った
俺はその背中を見つめながら
胸の鼓動が何時もより速いことに気付く
照明が落ちていく
スタジオよ闇がまるで幕を下ろすように広がって行った
ーー明日あの人と2人きりで…
期待と恐れが静かに混ざり合う
その夜俺は家に帰っても眠れなかった
莉彩
莉彩
莉彩
莉彩
莉彩
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コメント
16件
はぁん❤︎ほんとに現場スタッフになりたいです(切実)
りぃ 天才 だよ やはり 🥹✨️✨️ いつも 言っちゃうけど 表現力 の 塊 すぎて Love 💗 似たような 作品 とか 話 の進め方 に なっちゃう の わかる … 🥹 でも どの 作品 も テーマ 的 な もの が あると 思うし ‼️ りぃ の 作品 は 全部 ちがった 良さがあるよ っっ !! ✨️😭
投稿頻度速すぎてびっくりなんだが...🙄 なんでこんな神作品を短時間で書ける...?