東方仗助は気づかない

あれ、俺今……

スゲーーーッッ、、幸せかも

一途……かぁ

その対象が私になってくれればどれ程嬉しいだろうか

でも正直今の仗助からは私に対しての恋愛感情を感じない

……なんで私ってこんなに面倒な女なんだろうか

ハーヴェストだ

血だらけのハーヴェストはひとつのボタンを手に持ったままフラフラとこちらへ近づいてきた

そして、その後、静かに消えた

ﾄﾞｶﾞｧｱｱｱﾝｯｯｯ

店主の手を突き抜けた見たこともない物体

秒殺だ、店主が爆破された

ﾁｯ……ｶﾁ

ﾄﾞｶﾞｧｱｱｱｯｯｯｯｯ！！

これだから承太郎さんは尊敬出来る

この人に着いていけば負ける気なんてしない！！！

やっぱり……

パワーは重要じゃないのか？

倒し方はあるのか？

矢は命中する、でも承太郎さんのスタンドでさえ砕けなかったものが私のスタンドでピクリともするのだろうか

ゆっくりと標的に指を指す

…完璧だ！！！

ｶﾞｶﾞｨﾝｯｯ

矢を5本重ねた、体力も少し減るが威力は増える

ﾄﾞｫｵｵｵｫｵｫﾝｯｯｯｯ！！

威力が先程とは比べ物にならなかった

そこには血だらけになった承太郎さんと

そして沢山の瓦礫

初めての感覚

戦闘慣れしていないから、立つことすらできない、力が入らない

承太郎さんもこういうことを沢山経験したからあそこまでの存在になれたのだろうか

あれ、私、何のためにこんなことになってるんだろう

仗助のため……ではない

玲美さんのため？しげちーくんのため？

なんだろう

運命

胸を貫かれている、

あいつが……あいつが殺人鬼か

ゆっくりと指を指す

重心が定まらない

左腕に1本、右足に1本、

威力は、小さい

痛い、痛い痛い痛い痛い

骨が折れているような気がする

このスタンド、パワーが強すぎる

あれ、なんかすごい

手を握られてるような気がする

仗助は私の手を握ったまま、目をつぶったまま動かない

どうしたんだろう、仗助、すごく変だ

何か不安なことでもあるのだろうか

握っていた手を仗助の頬に当ててみる

ちょっと冷たい

今が良ければいいって訳じゃあねえ

真愛や億泰達がこの先傷つくのはごめんだね

だがよォやっぱし

心が安らぐっつーの？

そういうことだよ