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六月 真奈

どうするの?!

六月 真奈

勇者でも拒まれちゃったよ!

雷雲街に入ろうとした舞夢達は、身元の分からないものは街に入れられないと追い返されてしまう

白町 凪紗

今までは普通に入れたり、誰かの紹介で入ったり…

白町 凪紗

それだよ!

白町 凪紗

誰かの紹介があればいいんだ!

そこで、雷雲街の誰かからの紹介があれば街に入れるのではとまほナギが閃くが…

鏡狂 悠斗

でも、あの街は今“出入り禁止”って言っていた

鏡狂 悠斗

あの街の住民で外に出てるやつって居ないんじゃないか…?

舞夢達を紹介してくれる人は現れるのかと話し合っていると、途端話しかけられる

??

おや?白町殿ではないか?

白町 凪紗

え?

話しかけてきた人物を見ると、そこには先程の兵士と少し雰囲気の似ている男性がいた

白町 凪紗

裏羅町長!

緋桜 裏羅

お久しぶりですね

先程の兵士、火桜柳の兄であり、雷雲街の町長、火桜裏羅はにこっと笑う

六月 真奈

町長?

風音 るいの

あの人が雷雲街の長なんだよ

首を傾げる真奈にるいのが説明する

緋桜 裏羅

ところでこんなところでどうされたんです?

緋桜 裏羅

我が街に何か用でも…?

白町 凪紗

実は…

ゆうナギはこれまでの事情を説明する

魔王討伐と、魔王が生み出した怪物に影響を受けている人達を手助けすることを目的に旅をしていること

まほナギが勇気のペンダントに選ばれた勇者だと言うこと

そしてこの街で起きている行方不明事件について調べさせて欲しいと考えていたが、身分の分からないものは入れることが出来ないと門前払いをされたこと

それらを伝えると裏羅は少し唸って考えた

緋桜 裏羅

なるほど、そうでしたか…

緋桜 裏羅

確かに今うちの街は行方不明を防ぐために身分のわからない者を街に入れないように門を兵士に厳重に見張ってもらってます

緋桜 裏羅

そのせいで白町殿と勇者様、そのお仲間様にご迷惑おかけしたことをお詫び致します

緋桜 裏羅

うちの街に用があるみたいなので、もし良ければこのまま一緒に行きませんか?

裏羅は門を指さして言う

白町 凪紗

いいんですか?

緋桜 裏羅

ええ、もちろん

そうして、舞夢達は裏羅に連れられて門に近付く

緋桜 柳

またお前達か…

緋桜 柳

兄上?!い、いえ、町長…

柳は裏羅を見て慌てる

緋桜 裏羅

この方々を宿へ案内して差し上げてくれ

緋桜 柳

は、はい!!

緋桜 柳

こっちだ

柳は最初の態度が嘘かのように素直に対応した

緋桜 柳

着いたぞ

緋桜 柳

ここが宿だ

白町 凪紗

ありがとうございます

緋桜 柳

明日兄上…町長からお話があるそうだ

緋桜 柳

準備しておけ

六月 真奈

なんか凄い上から目線…

真奈は拳を握ってプルプルと震える

吟羽 舞夢

真奈、どーどー

舞夢は真奈の腕を掴んでたしなめる

柳は去って行った

六月 真奈

あの人なんなの!!

六月 真奈

すごい偉そう!!!

口を膨らませてキレる真奈

吹雨希 悠穂

あの人、町長であるお兄さんから直々に兵士に任命されてるから、しっかりしなきゃって思ってるんだよね

鏡狂 悠斗

そのせいであんな高圧的な態度になってるって訳だ

吟羽 舞夢

なるほど…

白町 凪紗

まあ、それはそうと宿で休もうよ

白町 凪紗

僕、ずっと歩いてて疲れたよ

まほナギははるの服を引っ張りながら言う

優來 はる

それもそうだな

まほナギとはるは宿へ入っていく

白町 凪紗

僕達も行こうか

ゆうナギ達も宿に入っていく

次の日、舞夢達は柳の案内の元、町長 裏羅の家まで来ていた

緋桜 裏羅

どうも、よくぞお越しくださいました

緋桜 裏羅

改めまして、この街、雷雲街の町長を務めております

緋桜 裏羅

火桜裏羅と申します

緋桜 裏羅

こちらは兵士で我が弟の柳です

緋桜 柳

火桜柳だ

緋桜 裏羅

さて、君達は魔王の討伐と、被害にあっている町などの手助けに当たっているそうだね

白町 凪紗

その通りです

緋桜 裏羅

というわけで、1つお願いしたいことがあるんだ

緋桜 裏羅

この街で起きている行方不明事件について、調べてもらいたい

緋桜 裏羅

君達から事情を聞いた時も、これを目的に来てくれたみたいだったが…

緋桜 裏羅

町長としても、直々にお願いさせて頂きたい

白町 凪紗

もちろんです

ゆうナギは胸に手を当てて答えた

吟羽 舞夢

でも、情報が何も無いって聞きました

舞夢は心配そうに言う

緋桜 裏羅

そうだね

緋桜 裏羅

情報もなければ行方不明者に共通点もない

緋桜 裏羅

だから、君たちには無理を言ってると自覚しているよ

裏羅は申し訳なさそうに言った

六月 真奈

行方不明者の共通点も無いって事は、行方不明になる現場を見つけなきゃいけないってことだよね…?

六月 真奈

そんなに都合よく遭遇できるのかなぁ…

真奈が言うと、柳がボソッと呟いた

緋桜 柳

都合のいい魔法でもあればいいんだがな

白町 凪紗

……!

柳の呟きを聞いたまほナギは思い付く

白町 凪紗

それだよ!

白町 凪紗

魔法で見つければいいんだ!

鏡狂 悠斗

魔法で?

吹雨希 悠穂

……なるほどね

悠穂はカバンから本を取り出し、開き始めた

白町 凪紗

それは?

ゆうナギが悠穂の本を覗き込む

吹雨希 悠穂

魔導書だよ

吹雨希 悠穂

この中に使えそうな魔法があるかもしれない

悠穂はページをめくって魔法を探していく

吹雨希 悠穂

あった

悠穂はとあるページを舞夢達に見せた

吹雨希 悠穂

千里眼を使う魔法

吹雨希 悠穂

これと浮遊魔法を組み合わせれば、行方不明の現場を見つけることができるんじゃないかな?

六月 真奈

おぉ〜!!!

真奈は目を輝かせる

優來 はる

その魔法なら俺も使えるな

吟羽 舞夢

私も使える

白町 凪紗

それじゃあ3人に魔法で探してもらうことになるかな

吹雨希 悠穂

任せてよ

緋桜 裏羅

では、皆さんにお任せ致します

緋桜 柳

兵士が使っている見張り台がある

緋桜 柳

まずそこへ案内しよう

舞夢達は柳の案内の元、見張り台へ向かうことにした

緋桜 柳

着いたぞ

柳に連れてこられたのは、3mほど高いところにある見張り台だった

六月 真奈

おぉ〜!!

六月 真奈

景色だー!!

真奈は目を輝かせる

吹雨希 悠穂

使える魔法がない人はここにいて、何かしら使えそうな魔法がある人は魔法で探そうか

六月 真奈

おー!

悠穂、舞夢、はるは浮遊魔法で行方不明の現場探しに向かった

白町 凪紗

僕も浮遊魔法くらいは使えるし、一応飛んで探してみるよ

六月 真奈

行ってらっしゃい〜!

まほナギも浮遊魔法を使って飛んで行った

鏡狂 悠斗

俺も風魔法を応用すれば飛ぶくらいはできるかな

鏡狂 悠斗

行ってくるわ

悠斗も風に乗って飛んでいく

白町 凪紗

なるほど、風で応用か…

白町 凪紗

なら僕も行ってみるよ

白町 凪紗

じゃあね

ゆうナギも風魔法を使って飛んでいく

風音 るいの

…残ってしまった

六月 真奈

私も水属性の魔法しか使えないからな〜…

風音 るいの

僕はそもそも魔法が使えない…

六月 真奈

ここでおしゃべりしてよっか

風音 るいの

そうだね

色んな話をしていく2人だった

優來 はる

……

はるは街の端にある森を千里眼で見ていた

すると、森へ入っていこうとする女性がいた

優來 はる

…誰かいるな

はるはその女性の観察を続ける

すると、女性に向かって森を下る物体を2つほど見つけた

優來 はる

……?!

優來 はる

あれは…

少し近付いて見てみると、それは畑を荒らしていたのと同じような怪物だった

優來 はる

……!!

はるは急いで女性の元へ駆け付ける

優來 はる

おい!

はるは怪物より早く女性の元へ到着し、声をかける

月影 未彩

な、何?

優來 はる

逃げるぞ

月影 未彩

え?!

はるは女性の手を掴んで浮遊魔法で逃げる

少し離れたところで2人は休憩する

月影 未彩

ちょっと…一体なんなんですか?

月影 未彩

この月影巫女をいきなり連れ去るなんて…

月影 未彩

もしかして最近多発してる行方不明事件の犯人?!

優來 はる

んなわけあるか

優來 はる

俺は異世界から来た旅行者

優來 はる

訳あって今はこの街の行方不明事件について調査してる

優來 はる

お前に近付く怪物がいたから逃げただけだ

怪物と聞き、巫女を名乗る女性は目を見開く

月影 未彩

そう…だったのね

月影 未彩

疑って申し訳ないわ

月影 未彩

私は月影神社の巫女、月影未彩よ

月影 未彩

まあ…巫女修行はサボってるけど…

月影 未彩 ツキカゲ ミア

《平凡な巫女》 神社に暮らす人間の少女。 巫女になりたい訳でもなく、ただ家系だから巫女服を着ているよう。 ただ巫女に対しての情熱は全くなく、修行や仕事はよくサボる。 瞬間移動する能力を持つ。 魔法は炎の元祖魔法のみ使える。

月影 未彩

改めて、私を助けてくれてありがとう

月影 未彩

きっと行方不明事件は怪物が起こしてるのね…

未彩はふむふむ、と頷きながら言った

月影 未彩

私はもう大丈夫よ

月影 未彩

貴方も調査の途中だったのでしょう?

月影 未彩

早く行きなさいな

優來 はる

言われなくとも

はるは浮遊魔法で空へ飛び立った

瞬間

月影 未彩

きゃあああああああ!!!

優來 はる

?!

未彩の悲鳴が聞こえ、そちらを向くと、怪物に連れ去られている未彩の姿が

優來 はる

未彩!!

優來 はる

【ニードル】!

はるは咄嗟に怪物に向かって針を飛ばす魔法を放ったが、2体いる怪物のうち倒せたのは1体

もう1体の怪物が未彩を連れ去ってしまった

優來 はる

未彩!!

異世界旅路〜失われゆく世界を旅する少女〜

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コメント

1

ユーザー

この世界の未彩ちゃん地味に好きなんだよな

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