シン松
終一くんと再会して、 お付き合いを始めた私は ............絶望していた。
シン松
ゼロ原
些細な変化にさえ気付いて 気遣ってくれる終一くんは とても優しくて。
シン松
ゼロ原
シン松
自分の思っていることを口にした途端、涙が溢れてきた。
ゼロ原
シン松
ゼロ原
そう。 あの時。 崖から飛びおりそうな 終一くんを止めようと 彼の手を掴んだ時に、 私は思い出したんだ。 本物(オリジナル)の 私は死んでいて。 この私は本物(オリジナル)の 細胞から作り出された クローンでしかない事を。
シン松
ゼロ原
シン松
彼に涙を見せないように俯く。
シン松
ゼロ原
決意が揺らがないように、 彼に心配させないように。 気丈に振る舞わなきゃ。 溢れ出そうになる涙を 堪えながら、 私は彼を置いて走り去った。
内通者赤松楓
黒幕原
内通者赤松楓
ゼロ原
急に彼女が走り去ってしまった。 なにか、僕が気に障る事を 言ったりして しまったのだろうか?
ゼロ原
彼女を追って、道を走っていると...
???
聞こえてきたのは あの少女の声だった。
内通者赤松楓
ゼロ原
黒幕原
内通者赤松楓
ゼロ原
内通者赤松楓
黒幕原
ゼロ原
早く行かなければ。 僕が黒幕だった時代の彼女とは違って、 シンガーの彼女はとても か弱く、少し泣き虫だ。 さっきだってきっと僕に 心配かけさせまいと 必死にこらえていたに 違いない。 そうこうしてるうちに シンガーの彼女が向かったと される公園に着いた。
ゼロ原
探して。 探して、探して、探して。 そして、ようやく。
ゼロ原
ゼロ原
シン松
言いかけた言葉を言う前に私は終一くんに抱きしめられていた。
ゼロ原
シン松
ゼロ原
シン松
終一くんの言葉が嬉しくて。 終一くんの想いが嬉しくて。 私は年甲斐もなく、 泣きじゃくってしまった。
黒幕原
内通者赤松楓
コメント
8件
いい話だ。感動する作品をありがとう(*^^*)by冬樹