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夢
TikTokにだすやつです、！
私屋上で靴を
脱ぎかけた時に
三つ編みの先客に
声をかけてしまった
夢
ねぇ、やめなよ
口をついて出ただけ
本当はどうでも良かった
先を越されるのが
何となく''癪''だった
三つ編みの子は語る
どこかで聞いたようなこと
美紅
運命の人だった
美紅
どうしても愛されたかった
夢
(ふざけんな！！)
夢
(そんなことぐらいで…)
夢
(私の先を越そうなんて)
夢
欲しいものが
夢
手に入らないなんて
夢
奪われたことすらないくせに
美紅
……………
美紅
話したら楽になった
って
三つ編みの子は消えていった
夢
(さぁ、今日こそは)
と、
靴を脱ぎかけたこそに
背の低い女の子
また声を掛けてしまった
背の低い子は語る
クラスでの孤独を
春
無視されて
春
奪われて
春
居場所がないんだ
って
夢
(ふざけんな！！)
夢
(そんなことくらいで)
夢
(私の先越そうだなんて)
夢
それでも…
夢
家では愛されて
夢
温かいご飯もあるんでしょ？
春
お腹がすいた…
と泣いて
背の低い子は消えていった
そうやって何人かに
声をかけて 追い返して
私自身の 痛みは誰にも
言えないまま
初めて見つけたんだ
似たような悩みの子
何人目かにあったんだ
黄色いカーディガンの子
由美
家に帰るたびに
由美
増え続ける''痣''を
由美
消し去ってしまうため
由美
ここに来たの
と言った
口をついて出ただけ
本当はどうでも良かった
思ってもいないこと
でも声をかけてしまった
夢
やめてよ、
夢
(あぁ、どうしよう)
夢
(この子は止められない)
夢
(私には止める資格がない)
夢
(それでもここからは消えてよ)
夢
君を見ていると苦しいんだ
って言うと
由美
じゃあ、今日はやめておくと
って
目を伏せたまま消えてった
今日こそは誰もいない
私一人だけ
誰にも邪魔されない
誰も邪魔してくれない
由美
カーディガンは脱いで
美紅
三つ編みを解いて
春
背の低い私は
夢
今から
飛びます
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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