例え遠くても俺らは……(完結)

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行って帰る

さて、どうしたものか

俺は赤さんの家を知らない かといって揺すっても起きる素振りを見せない

もし起きたとしてもまともに歩ける状態ではないだろう

そうなればもう……

お会計をたのみ、赤さんをおぶって店を出た

俺も酔ぉてるし、少しふらつくけど、 赤さんが小柄で軽かったことが幸いした

俺はタクシーを呼んで、家にたどり着いた

紫ーくん視点

来ちゃったぁ(*￣ー￣)

だって会いたかったし、しょうがないよね！

もちろんジェルくんには言っておりませんｗ

ま、ありのままの部屋見たかったし？

無理矢理明日の休みぶんどったから泊まれるze☆

……にしても、遅いよね？今1２時だけど？

もうもりさんお風呂入っちゃったよ？勝手に

６時に終わるって聞いてたのに……

考えられるのはブラック企業なのか、飲み会か……

それとも……

信じてないわけではないけど、不安はよぎる

ｶﾞﾁｬ

そんなとき、ドアの音がした

ｶﾞﾁｬ

おぶっていた赤さんをゆっくり床におろ……そうとしたら

赤さんが起きて、落ちそうになってしまった

前に少しずらしたところで動かれたので、バランスを崩してしまい、

ﾄﾞｻｯ

上に乗っかるかたちになってしまった

咄嗟に赤さんの後頭部は守ったものの、これじゃあ……

それは毎日聞いていた彼の声であり、

ドスの効いた低い声だが、

最後の方は震えた声で、大粒の涙が溢れていた

俺は慌てて赤さんの上から飛び退いた

ｶﾞｼｯ(橙が紫の肩を掴んで押さえる(伝われ！))

ｷﾞｭｯ(抱き締める)

背中ポンポン

ｶﾞﾁｬ、ﾊﾞﾀﾝ

続く！