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マゾヒズム系創作寮生、サディズムだと勘違いされる

第5話 - マヒム、リドル寮長と出会う(別視点)

2025年11月23日

#ゆめしょ ~ せつ

#ツイステ

#twst

#男主

#BL

#勘違い

ﾄﾒｨﾄｩ🍌

トレイ視点ハーツラビュル寮内

マヒムは、俺と同世代だった。

正直、入学してすぐはマヒムのことはあまり記憶に無かった。

マヒムを一目見たとき、大人しそうなやつに見えたからだ。

だから、中身も同じく大人しくて真面目なやつなんだろうと、そう思っていた。

NRCでは、人を見た目で判断してはいけないと思い知らされたのは、入学してから一ヶ月だった。

ドーナという、一ヶ月でオクタヴィネル寮の寮長になったやつがいた。

典型的なNRC生で、能力が高く、そしてプライドはそれ以上に高いやつだった。

ドーナは寮長になったその日のうちに話題になり、そして…

その数日後に、ドーナはマヒムに敗北した。

そして、ドーナは、マヒムの"奴隷"にされたらしい。

トレイ・クローバー

(なぜドーナが寮長になった瞬間、決闘を挑んだのか？)

トレイ・クローバー

(あのドーナを、どうやってあんなに従順にしたのか？)

トレイ・クローバー

(マヒムに関して分からないことは沢山あるが…)

トレイ・クローバー

(一つだけわかるのは…
関わるとろくなことにならなそうだってことだな。)

ハーツラビュル寮生

ふ、副寮長！すみません、少し外に来てもらってもいいですか！？

トレイ・クローバー

ん？ああ、今行く！

トレイ・クローバー

どうした、何かあっ、た…か……？

マヒム・ゾーズ

あ、ハーツラビュル寮の副寮長さんですか？

マヒム・ゾーズ

はじめまして。

マヒム・ゾーズ

オクタヴィネル寮長の、マヒム・ゾーズです。

にっこりと笑う、マヒム。俺は顔が引き攣るのを隠せなかった。

トレイ・クローバー

マ…マヒム…！？

トレイ・クローバー

(まったく、噂をすれば影、というやつか…)

内心頭を抱えながら、笑顔で対応する

トレイ・クローバー

俺が対応するから、お前はもう行っていいぞ。

ハーツラビュル寮生

あっ、ありがとうございますっ！

ハーツラビュル寮生は、マヒムに怯えて逃げるように去っていく。

トレイ・クローバー

あー…はじめまして、マヒム。俺はトレイ・クローバーだ。

トレイ・クローバー

それで…ハーツラビュル寮に何の用だ？

マヒム・ゾーズ

ああ、ただ…挨拶に。
リドルくんが寮長になったって聞いたからさ。

マヒムはにっこりと手土産を見せる。

トレイ・クローバー

わざわざありがとう、マヒム。リドルと知り合いなのか？

マヒム・ゾーズ

いや。入学式での彼が気に入ったんだ。

トレイ・クローバー

…入学式でのリドルが？

確か、リドルは入学式に… フロイドっていう同級生を吹っ飛ばしたんだったか。

マヒム・ゾーズ

ほら、リドルくんって強いからさ。

マヒム・ゾーズ

僕、こんなに人のこと気に入ったの…ドーナくん以来かも。

トレイ・クローバー

…ドーナ？

トレイ・クローバー

(ドーナを気に入っていたのか！？)

トレイ・クローバー

(な、なぜ…いや、そんなことより)

トレイ・クローバー

(気に入ってたドーナに、どうしてあんなこと…)

そんな謎に包まれる中、脳裏をチラついたのは、ドS寮長という通り名。

ドS寮長なんてあだ名、短絡的だし言い過ぎじゃないか、と思っていた。

もし、ドーナを奴隷にした理由が… 調子に乗ってる強者を踏み潰すことが目的だったら？

リドルは調子に乗ってなんかないが… 上級生も関係なく首をはねている。

調子に乗ってると勘違いされる可能性はある。

トレイ・クローバー

(つまり…
次はリドルを…？)

マヒム・ゾーズ

さ、じゃあトレイくん。

マヒム・ゾーズ

リドルくんのこと、呼んできてもらってもいいかな。

マヒムのその言葉と笑顔に、恐ろしさを感じざるを得なかった。

トレイ・クローバー

…すまない、今リドルは寮に居なくてな。

マヒム・ゾーズ

…そうなの？
ああ…じゃあ、また今度来ようかな

咄嗟に出た嘘だった。その場しのぎの嘘である。

トレイ・クローバー

(次までに、何か対策を考えておかないとな)

リドル・ローズハート

トレイ、客人かい？

トレイ・クローバー

…！

トレイ・クローバー

(リドル…！来てしまったのか…)

リドル・ローズハート

寮生から客人が来たと伝達が来たよ。しかもオクタヴィネル寮長だとね。

ドゥードゥル・スートでリドルの姿を変えようにも、もう間に合わない。

マヒム・ゾーズ

…あはは
なぁんだ、リドルくん居るじゃん

トレイ・クローバー

…ああ、すまない。
間違えていたようだ。

リドル・ローズハート

はじめまして、マヒム先輩。
僕はリドル・ローズハートです。

マヒム・ゾーズ

はじめまして、リドルくん。
僕はマヒム・ゾーズ。よろしくね

マヒム・ゾーズ

リドルくんが寮長になったって聞いてね。手土産を持ってきたんだ。

リドル・ローズハート

ありがたく頂戴致します。

トレイ・クローバー

…さ、マヒム。わざわざお土産を届けに来てくれてありがとうな。

トレイ・クローバー

オクタヴィネル寮まで送っていくよ。

マヒム・ゾーズ

………
うん。そうだね。手土産も渡せたし、帰ろうかな

マヒム・ゾーズ

またね。リドルくん。

トレイ・クローバー

リドル、すまない。ちょっといいか？

マヒムを送り届けたあと、早急に戻ってきてリドルに話しかける。

リドル・ローズハート

なんだい、トレイ。
君、先程から様子がおかしいようだけれど…何かあったのかい？

トレイ・クローバー

…マヒムについてどう思う？

リドル・ローズハート

マヒム先輩について…？

リドル・ローズハート

寮長になった後輩に挨拶に来て、いい先輩だと思うけれど。

トレイ・クローバー

…そうか。

マヒムの魔の手が、いつリドルに伸びるか分からない。

トレイ・クローバー

NRCにあんな良い奴がいるのは珍しい。

トレイ・クローバー

今度からマヒムに会ったら言ってくれ。お礼をしたいからな。

リドル・ローズハート

…？
ああ…わかったよ。

トレイ・クローバー

………

トレイ・クローバー

(俺がリドルを守らないと…だな)

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