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陽奈
はぁー、
どうしたらいいんだろ
でも、このままにしちゃいけない
私が奏斗を救ってあげるんだ、！
陽奈
奏斗
この間とはちょっと時間遅いけど
またおばさんとおじさんいるかな？
ｯ、
手が震える、
奏斗
何やってんの？
陽奈
え、
陽奈
かな、と
奏斗
陽奈
良かった
良かったぁ、
陽奈
あの、奏斗が最近学校にいなかったから
奏斗
あー友達家に泊まってたわ
陽奈
そういう事か
陽奈
良かった
奏斗
それで心配で家来てくれたの
陽奈
うん…
奏斗
ありがと
陽奈
あ、いや別に、
奏斗
とりあえず寒いから中入れよ
陽奈
ありがと
昔来た時と同じ
陽奈
やっぱ奏斗の家は広いね
奏斗
そうだな
奏斗
俺には､広すぎる
陽奈
え、？
奏斗
いや！なんでもねぇ
今のはどういう意味だろ
奏斗
今日から親は仕事で出張なんだ
陽奈
そうなんだ
奏斗
だからこの家には俺しか居なくてよ
奏斗
静かだよ
陽奈
…
奏斗
なんか飲むか？
奏斗
お茶か水どっちがいい？
陽奈
じゃあ水
奏斗
はいよ
陽奈
ありがと
奏斗
俺さこの家嫌いなんだわ笑
陽奈
え
陽奈
どうして？
奏斗
この家っつーか親と過ごしたこの場所が嫌いなんだ
陽奈
そう、なんだ
奏斗
思い出が詰まりすぎて嫌になってくる笑
今、顔は笑顔だけど
きっと心は泣いているんだろう
奏斗
親､嫌いなんだよ
奏斗
仕事でほとんど家に居ないし
奏斗
たまに全員集まっても目が会う度に言い合い
奏斗
だるいよなー
陽奈
うん
今は相槌を打つだけで精一杯だ
奏斗
でも外に出たら良い親気取り､
奏斗
ふざけんなって思う
奏斗
皆､最悪だ
奏斗
だから俺は自由に生きた
奏斗
笑えるよな
奏斗
俺が変わった瞬間あいつらは俺に興味を無くした
奏斗
そして捨てたんだよ
奏斗
もう、人なんて信じてたまるかｯ…
彼になんと言葉をかけたらいいのだろう
わからない
陽奈
別にいいんじゃない？
奏斗
え、？
陽奈
人なんて信じなくていいんだよ
陽奈
奏斗さ前に私に変わってないって言ってくれたでしょ
陽奈
それは奏斗も同じだよ
陽奈
見た目とか変わったけど中身は手を繋いで引いてくれた奏斗と同じだよ笑
陽奈
相手が変わったって自分は変わらなければいいんじゃない？
陽奈
私はありのままの奏斗が好き
陽奈
人を私を助けてくれた奏斗が好き
陽奈
まぁただの幼馴染の意見だけどさ笑
奏斗
そっか
奏斗
俺も変わってなかったんだな笑
陽奈
そーだよ
陽奈
転んでべそかいてたあの頃と一緒
奏斗
うるせーよ！
陽奈
あははっ
私はこれで奏斗を救えたのかな
救えたら､いいな
奏斗
…
陽奈
奏斗？
奏斗
あ、？どうした？
陽奈
いや､なんでも
陽奈
ただいま
母
ねぇ陽奈
陽奈
何？
母
最近奏斗くんといるの？
陽奈
え、まぁ
知ってたんだ
陽奈
それが？
母
やめなさい
陽奈
…は？
母
もうあの子といるのはやめなさい
陽奈
うん聞こえてるけど
陽奈
どういうこと？
お母さんは何を言ってるんだろ
陽奈
なんで､昔はお母さん達も仲良かったでしょ
母
でも最近は連絡とってないわ
陽奈
だからなに
陽奈
私は奏斗といてといいでしょ？
母
でもココ最近いい噂聞かないでしょ
まただ
どうしてそんな噂を信じるんだろ
陽奈
でもそれってただの噂でしょ、！
陽奈
誰が言い出したか分からないものをどうして信じるの
母
それはそうだけど
母
その子といるだけで陽奈だって噂されるかもしれないのよ？
母
私は貴方を心配して言って…
陽奈
思っても無いこと言わないでｯ！
母
な、何よ
陽奈
心配なんて､そんな嘘やめてよ！
陽奈
私に関心してこなかったくせにいい加減にして！
母
そんなことないわよ
陽奈
奏斗はこんな私の話を聞いてくれた!話してくれた！
陽奈
外から見て私の事を避けていたお母さんとは違うの！
母
私だって話を聞いてあげようとしたわ
陽奈
あげようとしただけでしょ
陽奈
実際に話しかけてくることも話を聞いてくれることも無かったくせに！
陽奈
そんな人か奏斗を悪く言わないでｯ！
母
昔は良い子だったのに、
陽奈
ｯ？！
陽奈
昔はって、私は変わってない！
陽奈
変わったのはお母さんの方だよ！
陽奈
真美は真美はって
陽奈
私の話を聞いてくれなくなった！
4年前
陽奈
お母さん！
陽奈
私今日ね学校でテストあってさ
陽奈
結構できたんだよ！
母
すごいじゃない！
母
帰ってくるのが楽しみねﾆｺ
最近
陽奈
ねぇねぇ
陽奈
今日さ避難訓練があってさ
真美
私もあったよ！
真美
でも校長先生の話長くてさー笑
母
そんなのね〜笑
陽奈
ねぇ、お母さん
陽奈
それとテスト95点だったんだよ
母
そう､がんばったじゃない
陽奈
うん、
母
真美〜今日何食べたい？
真美
んーとねシチュー！
母
いいわねー！
陽奈
え、
私がシチュー嫌いなの知ってるのに
陽奈
ｯ、
陽奈
毎日そんなことばっか！
陽奈
お母さんは私の事なんてどうでもいいんでしょ！
母
いや、！
陽奈
いい所は見てくれないのに悪いところは言ってくる
陽奈
なんなの！
陽奈
"真美はもっと凄かった"
陽奈
"真美の方が"
陽奈
聞き疲れたよ！
陽奈
なんで私は真美と比べられなきゃいけないの！
陽奈
私は私なの！
陽奈
私の事を言うのはもう慣れたけど
陽奈
奏斗の事を悪く言うのは許さないｯ！
母
でもｯ、
陽奈
もういい！
陽奈
ﾀｯﾀｯ
母
陽奈ｯ！
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