夏目友人帳BL集め

なとなつ注意 付き合ってる設定、にゃんこ先生は私情により出してません。

去年の夏頃、俺は名取さんと同棲を始めた。

名取さんは表では俳優、裏では妖祓い人として活動している。

だから今日のような日は珍しい。

いつもは静かな部屋が火を灯したように明るくなったような気がした。

シャワーの音がやけに響く。

最近は忙しくて触れ合う時間すら無かった。

お風呂からあがったら何かするのだろうか、

いや、あまり期待しないでおこう

名取さんだって疲れているのだろうから

いつもいるはずの場所にいない。

何かあったのだろうか、

<夏目〜？終わったらこっちに来てくれるかい？

そう思っている矢先、名取さんが俺を呼ぶ声がした。

何かあったのだろうか、

予想もしなかった言葉に、情けない声が出てしまった。

名取さんは軽く布団を叩き、にこりと笑みを浮かべた

期待しても良いのだろうか

分かっているくせに、

突然口を塞がれ、言葉を遮られる。

ずるい、本当にずるい

言われるがまま従ってしまう自分にも嫌気がさす

だけど、それが心地よかったりするんだ

名取さんの舌が絡みついてくる

息苦しくて、引き離そうとするけど無駄な抵抗だった。

耳元でいじらしい優しい声が響く。

わざわざ耳元で言わなくてもいいのに

ｽﾙｯ

無理矢理一線を超えたりはしない

そうやって気を使ってくる所にも、俺は堕ちてしまっているのだろう

でもやっぱり意地悪。

大好きだわ、ばーか!!

なんてね、…本当の気持ちは恥ずかしくて言えないけど、