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ruru
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花子
寧々
花子
花子
寧々
君はそう言っていた
梅雨時でずぶ濡れになりながら
部屋の前で泣いていた
まだ夏が始まったばかりなのにひどく震えながら。
そんな話で始まる
私たちの、あの夏の日の記憶_。
花子
...!?
寧々
寧々
花子
花子
花子
花子
寧々
花子
花子
花子
花子
寧々
花子
寧々
寧々
寧々
花子
寧々
寧々
花子
寧々
あの写真も日記も今となってはもういらない
捨てて壊して
こうして始まった
人殺しとダメ人間の
君と私の旅_。
タッ タッ タッ タッ
寧々
花子
そして私たちは逃げだした
狭い狭いこの世界から
司
家族も
葵
茜
クラスメイトも
光
何もかも
花子
花子
寧々
寧々
寧々
寧々
寧々
寧々
花子
私たちは愛されたことがなくって
そんな共通点で簡単に信じ合っていた
花子くんの手を握ったとき 微かな震えも無くなっていて
誰にも邪魔されずに線路の上を歩いた
花子
寧々
お金を盗んで2人で逃げて
寧々
花子
寧々
寧々
花子
花子
花子くんと一緒だから
今更怖いものも全然なかった
これからも続く私たちの
小さな逃避行の旅_。
寧々
寧々
寧々
花子
花子
花子
花子
花子
花子
寧々
寧々
寧々
寧々
更に日にちは経ち
蝉が煩いくらいに鳴くほど
蚊に刺されるくらいの
暑い時期になった
水も無くなり脱水気味になり 視界が少し揺れだす、
警察
警察
寧々
花子
寧々
寧々
寧々
ふと花子くんはナイフを持った
寧々
花子
花子
花子
花子
花子
花子
花子
花子
花子
花子
寧々
寧々
寧々
花子
寧々
花子くんは首を切った
まるで映画のワンシーンみたい
白昼夢を見てる気がした
_いたぞ!(走)
警察
寧々
それからのことは全然覚えてない
気づいたときには私は捕まっていて
警察
寧々
花子くんは、花子くんだけが
どこにもいない
それから更に月日が経ち
警察
言われるがままに牢をでた
そして時は過ぎていった
暑い暑い日が過ぎていった
司
司
寧々
司
寧々
花子くんの家族もいる
葵
茜
葵
寧々
茜
寧々
葵
クラスメイトも
寧々
寧々
_(走)
光
光
寧々
寧々
光
寧々
みんないるのに
寧々
花子くんだけがどこにもいない
寧々
あの夏を思い出して
今でもずっと探している
花子くんに言いたいことがあるんだ
九月の終わりにくしゃみをして
六月の匂いを繰り返す
花子くんの笑顔は
花子くんの無邪気さは
ずっと頭の中を飽和している
寧々
寧々
寧々
花子
花子
花子
寧々
寧々
寧々
誰も悪くないよ
花子くんは何も悪くないよ
寧々
もういいよ
全部投げ出しちゃおうよ
そう言って欲しかったのだろうなぁ_。
ruru
ruru
ruru
ruru
ruru
ruru
ruru