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夏祭り yaur カップル要素あり。ベトベトレベルであり。
期間限定の夏祭り 。 普段一日中部屋の椅子に座って ゲームを狂ったようにしてる俺らだが 、 ちょうど近所で 夏祭りがやっていて 久しぶりに外に出ていた 。 … それまでは 良かったんだけど 。
メンバー揃ってみんなで行ったのに 、俺ら2人だけちょうどみんなと逸れてしまった 。 しかもよりによって 一緒にいるのは 高確率で迷子になる うりだ 。 うりなんかは 田舎育ちだから こんなとこなかなか行けなくて 一番楽しみにしていたのに 。
みんなと逸れてから 10分か15分は経っている 。 人が混みすぎて 定期的に肩がぶつかるし 、うりが押されて 俺と離れてしまいそうになる時がある 。 じゃぱぱに電話をかけたが 、 なぜか出てくれなかった 。 人生 絶望ランキングTOP3 に入るくらいには 今絶望をしていた 。
行った方向を また戻ったら 、 ちょうど花火が見える スポットにじゃぱぱ達が 立っていた 。 うちのグループに 異次元な高身長が2人もいて 良かったと思う 。 俺たちがついた頃には 花火が上がって 、 ちゃんと みんなで見れた 。 でも 、 俺はあのうりの顔が 忘れられなかった 。 手を繋いだ瞬間 、 手が熱くて震えていて … 振り返ったら 顔は真っ赤になっていて 。 危うく 俺自身が保てなくなりそうだったが 、 目を逸らすように前を向いて なんとか耐えられた 。 その後 うりはずっと 俺にくっついていて 、 花火を見てる時でも 手はなぜかお互い 握っていた 。
この祭りを きっかけに 、 うりとの 距離がいつもより縮まっていたのは また別の話 。