kn side.
過ごし始めて1日目
kn
だから、!いいって言ってるだろ?
shk
いや、私がしないと…ッ、!
kn
シャークんは休んでてくれ、!
kn
使用人にいつも任せてるんだ、
シャークんが「私がご飯を作る」と言って聞いてくれない
shk
私の存在価値はどうなるのですか?!
kn
!
存在価値…、?
kn
存在価値と言ったな?
shk
ッ、
まずい、とでも言うような顔。
shk
…、分かりました。
shk
今日は使用人さんに任せます。ただ!
shk
明日は私がご飯をお作りしますので
kn
…分かった。
kn
使用人、
使用人
お食事ですね?少々お待ちを
kn
モグモグ
ご飯中…なのだが、
shk
カチャカチャ、…パクッ
シャークんの食べ方がとても綺麗
背筋はしゃんと伸びていて、箸の持ち方も綺麗。
お椀は必ず左手で持ち上げ、寄せばしもしない。
やはり、とてもきつい教育をされてきたのだろうか
"女のように育てられてきた"
とは、そういうことなのだろう
kn
シャークん、この後散歩でもどうだい?
shk
…はい、喜んで
とにかく彼を知りたい。そう思った
shk
わ、ぁ
shk
凄い、綺麗…
kn
ふふ、
可愛いらしい反応を見せてくれる
shk
それで、あの…散歩に誘われたわけは、?
kn
少し、話がしたいと思ってね
shk
話…、
kn
…"女のように育てられてきた"とはなんだ?
shk
…
kn
…
shk
…私は、
shk
最初に話した通り、次男です。
shk
だから…ッ、
shk
跡継ぎなんてできないし、そもそも小さい財閥だし…、
shk
このような色々な理由があり、両親は私が大きな財閥に嫁ぐようにと
shk
女のように、厳しく、育てられてきて…ッ、
kn
…そうか、
絶対にもっとあるはずだ。
この話を持ち出した時、彼の顔があからさまに曇った
でもそれを話したくないのは
迷惑をかけたくない、のか。 教育について話したと両親にバレたくない、
どちらかだろう
でもまずは、彼をよく知ることに変わりはない。
…ちゃんと笑った顔を、
幸せそうな顔を、
見てみたい。
kn
シャークん、
shk
は、ぃ
kn
…好きだ。
shk
ぇ、
彼の頬は林檎に負けないような赤色に染まる
shk
…ぇっ、と
kn
シャークんはまだ俺がよく分からないだろう。
kn
大丈夫、シャークんが俺の事を好きになるまで、じっくり待つから
kn
…絶対に幸せにするから。
kn
…ね、?
shk
…
shk
はぃ、ニコッ
kn
ドキッ
少し涙ぐんでいる声。
さっきと変わらず赤色に染まっている頬
上がった口角
眉毛は八の字
でも、細められた目は、嬉しそうだった