パシッ!
カランッ……
すまない先生
死にたいのか!君は!
間一髪のところですまない先生が レッドの手を叩きナイフを 取り落とさせた
Mr.レッド 病み
何するんすか……すまない先生
すまない先生
死にたいのか!?
いくら夢の中とは言え自分の命を
粗末にするんじゃ無い!
いくら夢の中とは言え自分の命を
粗末にするんじゃ無い!
すまない先生
夢の中で自殺した人が現実でも
死んでしまった事例が
あるくらいなんだぞ!?
死んでしまった事例が
あるくらいなんだぞ!?
レッドは溜息を吐いた
Mr.レッド 病み
何勘違いしてるんすか
Mr.レッド 病み
“俺は死にたいんですよ”
時が止まった
すまない先生
……は……?
呼吸も鼓動さえも
何もかもが
止まった気がした
Mr.レッド 病み
もう疲れたんですよ……
Mr.レッド 病み
何もしてないのに蔑まれるのも
Mr.レッド 病み
根も葉もない噂を流されるのも
Mr.レッド 病み
もう……全部、全部……
Mr.レッド 病み
疲れた……
Mr.レッド 病み
疲れたよ……
Mr.レッド 病み
……死なせてくださいよ……
レッドは全てを諦めたような瞳で そう懇願した
すまない先生
レッド君!
レッドの胸倉を掴んで引き寄せる
すまない先生
君がもし死んだら
すまない先生
残されたブルー君がどうなるか
考えているのか
考えているのか
レッドは困ったような笑みを浮かべて
Mr.レッド 病み
……あいつ……
ああ見えて強かですから……
ああ見えて強かですから……
Mr.レッド 病み
俺が居なくなっても大丈夫っすよ
Mr.レッド 病み
だいたい最近銀さんと仲良いから
Mr.レッド 病み
俺が居なくなっても
どうでもいいだろ
どうでもいいだろ
最後は吐き捨てるようにそう言った
すまない先生
そんなわけ無いだろ!
すまない先生
もし、万に一つ、いや、億に一つ
そんなことがあったとしても
そんなことがあったとしても
すまない先生
僕は嫌だ
すまない先生
君に死んで欲しくない
すまない先生
これは教師としてじゃ無い
すまない先生
一人の人間として
すまない先生
レッド君には死んで欲しくない
レッドは泣きそうな顔で すまない先生の言葉を聞いていた
Mr.レッド 病み
……
Mr.レッド 病み
なんで……
Mr.レッド 病み
なんでっ……
Mr.レッド 病み
死ぬ事すら
許してくれないんだっ……
許してくれないんだっ……
レッドは膝から崩れ落ちた
泣きそうな声だが涙は一筋も流れない
Mr.レッド 病み
……疲れたっ……疲れたんだっ……
Mr.レッド 病み
……終わりにさせてくださいよ……
Mr.レッド 病み
……お願いだから……