TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

アメリカ

...うーん、いい天気だな

あれから数十年後。

最愛の初恋相手が、亡くなって。

俺は、なんとか彼の言う通り生きていた。

アメリカ

今日も、異常はない...HAHA、平和だな

…本当に、

平和だ。

ふと、曲がり角を曲がると、

誰かにぶつかった。

アメリカ

いてっ...

ぼーっとしていたからだろうか、どんな人がぶつかったのかすらわからなかった。

アメリカ

あぁ、大丈夫、k.........

俺はそいつを見た瞬間、絶句した。

だって、そこにいるのは。

あの日目の前で死んだ、ソ連だったから。

アメリカ

...そ、ソ連?

ソ連

...アメリカ

どこも、欠けちゃいない。

いや、恐らく奪った右眼は彼の眼帯の下に隠されているんだろうが...

アメリカ

なんで...どうして

ソ連

...さぁ

ソ連

俺もわからん

彼の瞳から、動揺が見える。

困ったように笑うと、俺も釣られて笑った。

…が。

どうしてこうなったかはわからないが、

そうなったなら言わないといけないことがある。

アメリカ

...なぁ、ソ連

ソ連

どうした?...お前が笑っていないのも珍しい

アメリカ

そりゃまぁ...真剣な話だからな

ソ連の左手を取る。

正直、迷いはしたが、

俺は意を決して彼に言った。

アメリカ

なぁ

アメリカ

お前が落ちる直前、俺に言ったこと

アメリカ

覚えてるか?

ソ連

...勿論

アメリカ

俺...お前が、もし、もしも帰ってきたら

アメリカ

ずっと、やりたいことがあったんだ

深呼吸をする。

ソ連は相変わらず無表情だったが、

顔が赤かった。

それは、自身の肌のせいなのか、少し寒いせいなのか、

はたまた_______俺のせいなのか。

それは、自意識過剰だろうか。

アメリカ

______俺とッ、...!?

その言葉を言おうとした刹那。

ソ連は俺の頬に触れ、その言葉を封じるようにキスをした。

触れるだけのキスなのに、

永遠にも感じられるくらい長かった。

やがてソ連が顔を離すと、俺は不完全燃焼により頬をぷくっとわざと膨らませた。

アメリカ

...なんだよ、もう

ソ連

...すまない

ソ連

どうしても...それは俺から言いたいんだ

サファイヤのように綺麗な彼の瞳が、俺の瞳をまっすぐ見つめる。

不服だったが、無言で頷いた。

ソ連

......感謝する

ソ連

俺は、お前と共に戦い、敵対し、

ソ連

それでも傍に居てくれたお前を、愛している

ソ連

________だから

ソ連

...俺と、結婚してくれ

アメリカ

...それ、俺がいうつもりだったんだけどな

アメリカ

______喜んで

今度は、俺がソ連にキスをした。

アメリカ

(...あ)

ぶくぶく、ぷくぷく、ぼこぼこ。

そんな水の音と同時に、眼を覚ます。

…が、言葉は発せられない。

アメリカ

(そういえば...ソ連...は)

ふと、手になにかを握っている感覚があった。

手を見てみると...そこには、

彼の破片があった。

アメリカ

(...嗚呼、思い出した)

俺は今、

氷の張った湖の中にいる。

…彼の元へと逝くために。

あれは恐らく…夢だ。

そもそも、死んだ者は生き返らない。

それは、国であっても…同じなのだろう。

アメリカ

(夢に出てくるくらいなら、現実で生き返ってこいよ...)

息が苦しい。

無理やり瞳を交換した右眼も、じんじんと痛い。

意識が再び途切れる直前で、俺は頭の中で呟いた。

アメリカ

(......嗚呼)

アメリカ

(愛してたよ、俺も)

ぷつり、と。

俺の脳は、そこで停止し、

俺の記憶も視界も、全て終わらせた。

この作品はいかがでしたか?

63

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚