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8章

開幕

叶夢君が失踪して、1ヶ月が過ぎた

未だ目撃情報すら掴めていない…

……そんな彼を探すのは指南の業だと 生徒会・風紀委員は半ば諦めていた

なんせ……

乱歩さんでも 分からないのだから……

それとは別に、 校内で新しい噂が流れていた

モブ女子

ねぇねぇ知ってる〜?あの噂!

モブ女子(2)

噂?…あ〜あれでしょ?

「幽霊呪いの噂」

モブ女子

そうそう!

モブ女子

真夜中一人で歩いていると、背後に気配無く"それ"は現れて忠告して来るんだって!

モブ女子

そしてその忠告を無視した人は……

モブ女子(2)

「2日以内に死ぬ」んでしょ?

モブ女子(2)

確か、最近ニュースで殺人事件の事やってたよね

モブ女子

今その事件が「幽霊呪いの噂なんじゃ?」って話をオカルト研究部がしてるらしいよ!

モブ女子(2)

一歩間違えたら死んじゃうかもしれない噂を考察してるって…………

モブ女子(2)

……若しかしてオカ研廃部間近…?

モブ女子

流石に危ない事はしないでしょ〜………………多分…

太宰 治

…………………〔耳だけをその会話に集中させ、廊下の方を窓から見ており〕

       机の位置↓         教卓 窓 モ モ モ モ モ モ モ 廊 側 モ モ モ モ モ モ モ 下   モ モ モ モ モ モ モ 側   モ モ モ モ モ モ モ   モ モ モ モ モ 国 中   モ モ モ モ モ モ 太

ガラガラ

中原 中也

……太宰…もう居たのか………〔疲れ切った様子で入ってきて〕

太宰 治

………まぁね……進捗は?

中原 中也

ある訳ねぇだろ…?……はぁ、クソ…(自分の机に突っ伏し)

太宰 治

大分お疲れの様だね〜……

太宰 治

…そんな中也の為に、今日は授業を真面目に受けるとしよう

中原 中也

………………〔言葉を返す気力すら無い様で〕

太宰 治

………(…これは……本気で疲れているみたいだ………)

太宰 治

………今日は、国木田君が休みかい?

中原 中也

………………〔突っ伏した儘頷き〕

太宰 治

成程ね………

太宰 治

……では、国木田君から良い報告が聞ける事を待つとしよう(微笑し、背もたれに体重を乗せて)

次の日 放課後 生徒会室

国木田 独歩

今回俺と谷崎、敦で2日かけて探したが……

国木田 独歩

………何も見つからなかった……〔悔しそうな顔をして〕

太宰 治

……そうかい…

中島 敦

………すみません……匂いや音を探ってみても………全然見つからなくて……〔申し訳無さそうに〕

中原 中也

敦はなんも悪くねぇよ、彼奴が完全に気配消してるだけの話だ……

谷崎 潤一郎

…………本当に、居るんでしょうか……

谷崎 潤一郎

この市内に……

谷崎 潤一郎

…学園付近に………

全員

………………………………

真夜中 歩道

田中 涼

……すっかり遅くなっちゃったな………

田中 涼

お試しでオカ研に入部したは良いけど……此処まで話が白熱するとは思ってもみなかったよ…………

田中 涼

……まぁ…俺は空気だったけど……〔涙目〕

田中 涼

………

田中 涼

(…咲華蛇さん……ずっと行方不明だけど………生きてるん…だよね……)

田中 涼

…………

田中 涼

………そう言えば、「幽霊呪いの噂」って

田中 涼

真夜中に1人だと起こる……って、言ってたよね…?

・・・

田中 涼

……今、その噂通りになってない…?

田中 涼

………え、ぇど、どうしよう……

田中 涼

これで噂の幽霊と会っちゃったら…………

田中 涼

……(俺………ちゃんと受け答え出来るかな!?)〔問題はそこでは無い〕

田中 涼

………いやでも、た…唯の噂だ……

田中 涼

本当にそんな場面、起こる訳が__

おい

田中 涼

っ!〔声のした、後ろを振り返ろうとして〕

そうしようとしても、 田中は振り返られない 後ろに居る者がそれを阻む様に、 指で田中の頭を押さえているから

……振り返るな

田中 涼

……………〔冷や汗を流しながら、大人しく前を向いて〕

…………

………聞け、この道は通るな

通ったら………分かるだろ?

田中 涼

…………〔こくこくと頷き〕

……………………

田中の後ろに、 もう気配は無かった

田中 涼

……………

田中 涼

………っはぁ〜……〔その場に座り込み〕

田中 涼

……まさか…俺が噂に会うなんて…………

田中 涼

…………(……それにしても、さっきの声……)

田中 涼

(………何処かで聞いた事がある様な…………?)

屋上

…………〔そんな田中の様子を眺めており〕

………頼む……通らないでくれ……〔そう呟き、屋上から別の建物へと飛び移りながら〕

路地裏

…………はぁ……〔フードに手を掛けて〕

お疲れ様です

っ!〔声のした方を見て〕

………なんだ、フョードルか……

…一体何の用だ

フョードル・D

いえ、少し報告をと思いまして〔笑顔で〕

……報告?

フョードル・D

はい

フョードル・D

…文學学園生徒会・風紀委員が総出で貴方を探して早1ヶ月………

フョードル・D

流石にもう、貴方の存在を隠すのも限界です

フョードル・D

それに加え、先程の様な行動のせいで噂が後を絶たない…………

フョードル・D

………本当に、戻る気は無いんですね?

咲華蛇叶夢さん

…………〔フードを外して〕

咲華蛇 叶夢

……あぁ、それにもう………

咲華蛇 叶夢

彼奴らに、顔を会わせられる様な面…持ち合わせてねぇからな……

フョードル・D

……光の世界から自ら降り、元々居るべき闇の世界に戻ってきたんですからね

フョードル・D

殺しを生業にしてしまった以上、後戻りは出来ないでしょう

咲華蛇 叶夢

だから、承知の上だっつってんだろ……

咲華蛇 叶夢

それに、職の提供はお前がしてきたんだろうが〔壁にもたれてかかり〕

咲華蛇 叶夢

………隠れ蓑にさせてもらってる分、俺はやれる事をやるだけだ

フョードル・D

ふふっ、それはそれは……ありがたいですね

1ヶ月前、 叶夢が逃げた時の事

フョードル・D

……成程、だから学園から逃げて来たと………

咲華蛇 叶夢

逃げてきた………まぁ、そうだな……

咲華蛇 叶夢

そんで、宛はあるんだが…………如何せん距離があってな……

咲華蛇 叶夢

俺の足ももう限界で………

フョードル・D

ふむ…………

フョードル・D

……なら、彼処に行けば良いのでは?

咲華蛇 叶夢

彼処……って…………!

フョードル・D

……見当がついた様ですね………丁度僕も其処に向かおうと思っていたところなんです

フョードル・D

………一緒に、来ますか?

咲華蛇 叶夢

…………

咲華蛇 叶夢

………何か裏があるんじゃねぇかって疑っちまうが…………

咲華蛇 叶夢

……そんな事、言ってられねぇしな………

咲華蛇 叶夢

…………行こう、あの情報屋に

その後色々あって、 俺に関しての情報を一切流さない、 食住の提供を条件に

俺は何かしら職に就く様言われ、 フョードルに 殺しの仕事を紹介してもらった

……正直、手を汚す事に関しては 抵抗感があったが……

………元から汚れていた手だ、 今更そんな事気にする必要は無い

そんな事を思いながら、 殺しを淡々とこなして、 目撃されそうなら忠告し、 それでも目撃されたら目撃者を殺す…… ……それを繰り返していた

…………やっぱり俺は…… 殺戮兵器なんだな………

咲華蛇 叶夢

…………………

咲華蛇 叶夢

………田中の奴……見てないと良いんだが………〔ベッドに横になりながら〕

咲華蛇 叶夢

(……一応、服に監視用の酸をくっ付けてはいるが………)

咲華蛇 叶夢

(……見た反応が来ねぇし、見てないんだろうが………)

咲華蛇 叶夢

………流石に友人は……殺したくねぇなぁ…………〔手で目を覆い〕

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コメント

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生徒会・風紀委員会たちが疲れ切ってる、、、まぁ無理ないんだけどね、 ごめん、教室のやつの「モ」の多さに笑った自分がいます 叶夢くん!!!、、、叶夢くん!!??(うるさい) あ゙ぁ゙〜〜!!??これほんとにハピエンなる未来見えますかね!!?今もう感情ぐっちゃぐちゃですよ!!?

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