落ちこぼれ
気持ち悪い
目障り
お前のせいで俺の父ちゃんは……
早く居なくなればいいんだ
邪魔
ra
……うっ…うぁ…っ……ぁあっ……
ra
…うぅ…っ……あぁぁ……っ…
次々と嫌味を言う村の人。 泣いてる俺。
俺だって…っ……!!!
ra
…っ…はぁっ.…はぁっ……
なんて目覚めの悪い朝だ
ra
…………
俺は……鬼だ。
13年前の戦争で兵器として使われた鬼。
どうして俺の親は俺の中に鬼を封印したのか。
そのせいで忌み嫌われどれだけ辛かったか。
ra
…はぁ……そんな事考えても意味ねぇのに……。
この手で親も、友も、村の人も穀したのだと思うと今でもゾッとする。
この手で大切な繋がりを断ち切った。
何度死んでしまおうと思ったか。何度生きている意味を見失ったか。分からないな。
その日、俺は死んだ友の遺品整理をしていた。
ra
ふぅ…まぁ、こんなもんか
ra
ん?
俺は机に置いてある古そうなノートに目をやった。
ra
何だこれ?
ノートを開いて読もうとするも破れていたりしていて読めない。
ra
?
俺はその本を懐へ入れ家へ帰り自室ですぐに寝てしまった。