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うわぁぁぁぁ鳥取ィ!! どんどん○んでいく、次は誰だろうだろ。😎
朝 / 大広間
東の窓から薄い朝日が差し込む大広間
39人のはずの集合人数が
また一人足りなかった
長野
長野が声を震わせる
大阪
重苦しい沈黙が広がる中
東京が指示を出す
東京
東京
しばしの探索の後──
徳島
徳島の叫び声が木霊した
図書室の奥、倒れた本棚の影に
山梨の身体が横たわっていた
本の散乱に埋もれたその姿は痛ましく
胸元には金属の切創が残る
徳島
近くには強烈な樟脳の匂いが漂い
同時に静止したままの古時計が壁に掛かっていた
ギュウゥゥッッ…
大阪
大阪が拳を握りしめた
会議室 / 昼
スッ…
兵庫
兵庫が冷静に監視ログを開示する
23:14 岐阜 食堂 → 寝室A-09 23:20 鳥取 西翼廊下を巡回(1分) 23:27 滋賀 図書室で滞在(6分)→ 東翼寝室へ 23:34 徳島 給湯室 → 寝室B-21 23:40 二つの足音(図書室前)→ 不審消去痕跡あり 23:46 金属音(図書室内マイク) 23:47 時計の一時停止(図書室) 23:49 山梨 図書室ログ消失 23:53 軋む定点音(東翼階段) 00:01 不明 足音単独(図書室から退去) 00:03 山梨 心拍消失(図書室)
東京
東京
東京が確認する
バン…ッ!
大阪
大阪
大阪がテーブルを叩いた
青森
青森が鋭く言葉を差し込む
ジロッ…
兵庫
兵庫は腕を組み
周囲を見渡した
兵庫
兵庫
兵庫
鳥取
鳥取が必死に否定する
鳥取
鳥取
だが場の空気は冷たい
京都
京都の一言が決定打となった
処刑 / 大広間
正午の鐘が鳴る頃
村人たちの判断は下された
処刑対象──鳥取
縄をかけられた鳥取は
最後まで声を荒げた
鳥取
ガシャン…
しかし声は次第に掻き消され
重い扉が閉じる音だけが大広間に残った
ギュウゥゥッッ…
大阪は拳を握りしめながら
胸の奥にざらりとした不安を覚えていた
大阪
夜 / 寝室区画
その夜も、不安に眠れぬまま時は過ぎた
午前零時過ぎ──
中庭に面した寝室で
徳島の悲鳴が短く響いた
徳島
扉の蝶番が軋み
押し開かれる音が夜気に溶ける
ランプが揺れ
壁に巨大な影が伸び上がる
徳島
ドテッ…!
徳島は後ずさるが
布団の端に足を取られ
転倒した
トットッ…トッ…
その瞬間──二つの足音が迫る
シャキッッッッッッッッッ!!
獣の吐息、爪が床を掻く金属音
徳島
叫びは途中で断ち切られた
刹那、鋭い閃光のような痛みが徳島を襲い
喉から泡立つような音が漏れる
徳島
そのまま胸を裂かれ
心拍は急速に低下
やがて部屋は、再び深い静寂に包まれた。
深夜
兵庫は監視巡回の帰り
西翼廊下の影に身を潜めた
ふと──耳に、低い囁きが届く
???
???
壁の向こう
二つの影が月明かりに浮かんでいた
人間にはあり得ぬ毛並みと牙、異形の姿
二人の人狼だった
???
低く唸るような声
???
???
???
もう一方が嗤う
兵庫
兵庫の背筋が凍り付く
兵庫
???
???
???
その言葉に、兵庫の心臓が跳ね上がる
──自分の存在が、すでに知られている
兵庫
必死に呼吸を殺し、
兵庫は壁に張り付いたまま動けなかった
夜はまだ、終わらない
その頃
大阪は眠りの底に沈んでいた
???
???
しかし夢は静寂ではなく
黒い霧に満ちていた
トンッ…ドッ…
遠くで足音
低く、絡みつくような囁き声が耳を打つ
???
???
ぞっとして振り向くと
霧の向こうに二つの影が揺れていた
???
???
牙の光、月明かりに赤く光る瞳
???
???
その瞬間
夢の中の大阪は自分の名が呼ばれたことに気づき
全身が凍り付いた
大阪
叫ぼうとしたが、声は霧に吸い込まれて消える
闇が押し寄せ、牙が迫ったその瞬間──
大阪
大阪
大阪
大阪は布団の上で飛び起きた
額は冷たい汗で濡れ
胸は激しく上下している
大阪
耳の奥にはまだ
囁き声がこびりついていた
「大阪を……潰すのは……まだだ……」
夜は確実に
彼らを蝕んでいった
続く…