中也
…はぁ…
最近…太宰の帰りが遅い…
理由なんて分かりきっている。
″浮気″だ
もちろん、これまでも俺の目の前で女を口説いたりしてたが…
こんな隠すように浮気をされたのは初めてだ
だから…
中也
くっそッッ悔しい…(ポロポロッ
俺になにか落ち度があったのか…
それとも、俺はただの遊びなのか本気なのか
わかんなくなった
分からないことが怖い
そんな不安があってからか、俺は誰もいないオフィスで机に突っ伏し、泣いた
その涙が怒りなのか…悲しみなのか、そんなの、自分でも分からなかった
その後、家に帰ると、珍しくあいつが居た
太宰
あ、おかえり。遅かったね
中也
あ、嗚呼…
太宰
…どうしたんだい?
心配そうに聞くあいつの声が、妙に落ち着く
でも…その心配は…本当なのか?
そんな疑問を抱いてしまう自分が嫌いだ…
太宰
中也?
中也
…あ、いや、なんでもねぇよ
中也
飯は…食ったのか?
太宰
まだ〜、中也の手料理食べたくて我慢してた
中也
そうか…なにがいい?
太宰
……カニチャーハン…がいいかな
中也
わかった
太宰
…じゃあ出来たら呼んで、私部屋戻るから
中也
…おう
ガチャン
太宰
……ふふ…♡
中也…心配で泣いてのかなぁ…
太宰
はぁ…♡…ほんとに可愛い…♡
𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝♡20








