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#イラスト
蔵馬🥀(南野哀雷)
3,996
#萩原研二
如縣 遼太
183
413
ーーーーー
B棟の外では、コナンが警察官たちとともに救出方法を探っていた。
先ほどの崩落で通路は完全に塞がれ、深緒が取り残された場所まで辿り着けない。
建物は今も不安定な状態で、迂闊に近づくことさえできずにいた。
江戸川コナン
警察官
江戸川コナン
コナンは建物を見上げた。
大きく崩れ落ちた外壁。 深緒がいる場所は分かっている。
それなのに、手が届かない。
江戸川コナン
何か方法はないか。
警察官
警察官
そのときだった。
――バラバラバラバラ……
江戸川コナン
聞こえてきた音に、コナンが顔を上げる。
煙の向こうから一機のヘリコプターが姿を現した。
江戸川コナン
江戸川コナン
ようやく、その表情が緩んだ。
ーーーーー
――バラバラバラバラ……
松田深緒
聞き慣れない音が頭上から降ってくる。 深緒は顔を上げた。
煙の向こうに黒い影が見える。
ゆっくりと近づいてくるそれがヘリコプターだと分かるまで、少し時間がかかった。
松田深緒
思わず目を凝らす。
そのとき。
ピロン
手元でスマートフォンが短く鳴った。 深緒が視線を落とすと、画面には新着メールの通知が表示されていた。
差出人を確認しようとしたところで、今度は着信音が響く。
松田深緒
【降谷零】
その名前を見つめたまま、指が止まった。
数秒遅れて通話ボタンを押す。
松田深緒
降谷零
松田深緒
降谷零
松田深緒
降谷零
降谷零
松田深緒
深緒はメールを開こうとした。
松田深緒
けれど、指の震えが止まらなかった。 画面の文字がなかなか頭に入ってこない。
何度か瞬きをして、ようやく添付ファイルへ指を伸ばす。
降谷零
松田深緒
松田深緒
松田深緒
松田深緒
咄嗟に恐怖を隠そうとするも、うまく言葉が続かなかった。
降谷零
降谷零
松田深緒
降谷零
松田深緒
返事をするより先に、電話の向こうで別の声がした。 降谷が誰かに指示を出している。
降谷零
深緒はスマートフォンを耳に当てたまま、再び空を見上げた。
先ほどまで煙の向こうにあったヘリコプターが随分と大きく見える。
機体の側面。 開いた扉の向こうに、人影があった。
松田深緒
風に乱れる金色の髪。 褐色の肌。
松田深緒
片手にはスマートフォン。 もう片方の手は、機体の内側を掴んでいた。
松田深緒
松田深緒
深緒は思わず息を呑んだ。 遠くから見えていたその横顔が、ゆっくりとこちらを向く。
そして。
目が合った。
降谷零
松田深緒
ほんの一瞬だけ、降谷の表情が柔らかくなった。
萩原研二
松田深緒
深緒は目の前の男を見つめ、
松田深緒
小さく笑みをこぼした。
ーーーーー
――バラバラバラバラッ!!
ヘリコプターが、さらにこちらへ近づいてくる。 吹きつける風が一気に強くなった。
松田深緒
髪が激しく乱れ、ドレスの裾が煽られる。 砂埃は舞い上がり、深緒は思わず腕で顔を庇った。
――バラバラバラバラッ!!
耳を塞ぎたくなるほどの轟音。 足元に転がっていた小さな破片が、風に押されて滑っていく。
松田深緒
声は、プロペラ音に掻き消された。 深緒は必死に顔を上げる。
そのときだった。
――ミシッ
背後で、嫌な音がした。
松田深緒
振り返ると、天井に走っていた亀裂が先ほどよりも広がっていた。
細かな破片がぱらぱらと落ち、壁の向こうから何かが軋む音が聞こえる。
松田深緒
思わず呟いた直後、背後で大きな音が響いた。
――ガラガラガラッ!!
崩れた天井の一部が床を叩く。
もう、後ろには下がれない。
松田深緒
――ミシッ
間髪を入れず、今度は足元に亀裂が走った。
松田深緒
反射的に足を引く。
けれど、背後には崩れた瓦礫。
目の前には、十五階の高さから続く空。
松田深緒
逃げ場がない。
深緒が再び顔を上げると、ヘリコプターはすぐ近くまで来ていた。 開いた扉の向こうで降谷がこちらを見ている。
降谷零
降谷零
それだけ言うと、降谷は携帯をしまった。
まっすぐ深緒を見つめる。
降谷零
ローター音に負けないよう、声を張り上げた。
松田深緒
深緒も精一杯の声で返す。
降谷は開いた扉の縁に立っていた。
風に煽られながらも、こちらから目を離さない。
――ミシッ!!
松田深緒
足元の亀裂が、さらに広がる。
降谷零
名前を呼ばれる。 降谷がこちらへ向かって両腕を広げた。
そして。
降谷零
松田深緒
次の瞬間。 深緒は床を蹴っていた。
身体が宙に浮く。
松田深緒
足の裏から、床の感触が消えた。
吹きつける風。 揺れる機体。
遥か下に見える地面。
考えるより先に、体が動いた。
松田深緒
ー こんな状況で跳ぶだなんて。 馬鹿げてる ー
失敗したら命はない。
誰かが絶対を保証してくれても。崩れかけた建物からヘリコプターへ飛び移るなんて、どう考えても大馬鹿者のすることだ。
それでも。
降谷零
風を切る音の向こうから、もう一度名前を呼ばれた。
それでも、なぜだろう。
松田深緒
ー この人が言うなら、大丈夫な気がした ー
ーーーーー
降谷零
降谷の両腕が深緒を捉えた。 勢いのまま身体を引き寄せられる。
松田深緒
ドサッ!
次の瞬間、二人は機内へ倒れ込んだ。
風見
風見が咄嗟に手を伸ばす。
降谷は深緒を庇うように身体を捻り、床へ背中を打ちつけた。
降谷零
風見
降谷零
短く答えると、降谷は腕の中の深緒を見下ろした。
降谷零
松田深緒
深緒は答えようとしたが、うまく息が整わない。
松田深緒
いつもの言葉が口をついて出かける。
松田深緒
それでも、背中に回された腕が。 あまりにも温かかった。
松田深緒
深緒の指が降谷の服をぎゅっと掴む。
松田深緒
松田深緒
降谷零
松田深緒
声が震えた。
降谷は何も言わなかった。
ただ深緒の後頭部へ手を添え、自分の胸元へ引き寄せた。
そのまま深緒の髪に頬を寄せると、抱きしめる腕にぐっと力を込める。
松田深緒
深緒は降谷の服を掴んだまま目を閉じた。
まだ心臓がうるさい。 指先の震えも止まらない。
けれど、もう足元が崩れる音はしなかった。
――バラバラバラバラ……
ヘリコプターが、ゆっくりとB棟から離れていく。
コメント
5件
さっすが降谷さん。美味しいところを…(

カッコ良すぎる!!!!
お待たせしました降谷です、、!✨️ いいね沢山お待ちしてます🫶💞