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僕は君の風になる。中編

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僕は君の風になる。中編

1 - 僕は君の風になる。中編

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2021年07月27日

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僕は君の風になる。

中編 スタート

「もう陸上は、」

「できないでしょう」

・・・

病院のホールで座る 僕の頭には、 ずっとその言葉が こだましている。

ジミン

僕がはやく救急車を呼んでいたら…

ジミン

グガは陸上を失わずに済んだのにっ。

自責の念が ぐるぐるする。

僕さえいなければ… グガは今頃元気に 走ってたのかな なんて、取り返しがつかない ことばっかり考えてしまう

ジミン

グズン…グズン…

ミン…!ジミン!

陸上部顧問

おい、ジミン!聞こえてんのか?

いつのまにか顧問の先生が 僕の目の前に立っている。

ジミン

は、はい…すみません

陸上部顧問

聞いてたんだろ…さっき。

バレてたんだ。 盗み聞きしてたこと。

ジミン

ごめんなさい…

陸上部顧問

いや、いいんだよ。

陸上部顧問

ジミンは自分を責めるな。全ては車が悪い。

ジミン

…はい…

ジミン

あの…グガは?

陸上部顧問

…。

陸上部顧問

304号室だ。

陸上部顧問

あいつもさっき医者から怪我の状態を教えてもらってた。

陸上部顧問

元気そうだったし、一回行ってもいいかもな。

ジミン

…はい。

ジミン

行ってきます…

304号室は… ここかな?

僕は グガの病室に 入ろうとした。 でもその時…

グク

ヒック‥グズン…ゥ…

グク

もう走れないなんて…

誰かがすすり泣いている 声が、かすかに聞こえる。

ジミン

グガ……!

あいつは、声を押し殺して 泣いていた。

ジミン

…。

ジミン

今日は、帰ろう…

怖かった。 グガを目の前にしたら、 自己嫌悪に 耐えられない気がしたから。

 なかなか気分が 落ち着かなくて、 僕はトイレに寄った。 そしたら もうひとり、 会いたくない人と 会ってしまった。

ジミン

あっ…

グガの交際相手で 陸上部の副部長 ユンギ先輩だ。

ジミン

先輩、本当にすみませんでした!

ジミン

グガを…走れない体に…

ユンギ

さっき顧問から聞いた。

ポツリと 先輩は一言だけつぶやいた

ジミン

ごめんなさい…ごめんなさい!

ユンギ

…。

「お前さぁ、」 とユンギ先輩は口を開く。

ユンギ

グガがどれだけ陸上に命かけてたか知ってるか?

ユンギ

ストイックに体づくりして…

ユンギ

自主練もして…ッ(泣)

ジミン

ッ…

ユンギ

黙ってんじゃねえよ!

ユンギ

あいつはオリンピック目指してたんだ!

ユンギ

お前なんかが助かって、なんであいつがっ…

ジミン

すみませんっ…

冷静でクールな先輩が 頬を上気させて 怒鳴っている。

お前「なんか」ー。

多分それは本心だ。 顧問だって 口に出さずとも そう思ってるに違いない。

ジミン

僕なんか…

ジミン

僕なんか…

「死んじゃえばいい。」

僕は重い扉を開け、 屋上へと続く 階段を登っていった。

ジミン

はやく…死ななきゃ…っ

こんにちは コシヒカリです! 今日はここまで ということで かなり暗い内容でしたね… ジミンちゃんは 100%悪くないけど、 ユンギさんの気持ちも 痛いほどわかりますよね。 ましてや好きな相手 なわけですし。

次回は、 ラストの予定です! 短編ですので もともとそんなに 長い予定ではなかったので。 ジミンは どうなってしまう のですかね…? 前編のハート数 (現時点で300)を 中編が超えたら、 続きだします!

前編♡沢山で 嬉しかったです! ありがとうございます! ではあんにょん♡

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