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佐越

...ん

目を覚ますと天井の壁が視界に映り、自分の腕に何かがいるのが分かる。とりあえず横を見ると...

....

この瞬間、佐越は思った。なぜ自分はロボットである「桜」をベッドで寝るように言ったのか、何故自分はそうさせたのか

それは自分でも薄々気づいていた事だが桜がまるで本物の人間みたいだから。

作っているとは分かるが動きも話し方もロボットではない普通の人のよう、その為そうしてしたのだと

それと同時に思った事がある

佐越

(ち、近い...顔が近すぎる...)

佐越

(てかこれ、...抱きしめられてやがるぜ畜生...)

佐越

(でも...推しに添い寝してもらえるなんて...マニアとして嬉しすぎる...!嬉しすぎるぞぉ!!)

...んん..?

佐越

(あ、起きた)

おはよう...ございます...?

佐越

ため口でいいよ

そう...?

佐越

とりあえず、お腹減ったし、何か食うか...

あ、ねぇ

佐越

ん?何?

私...料理できる...よ?

佐越

え!?作れんの!?

うん、「子供」の頃からよく自分で作ってたから...

佐越

(子供の頃...?)

えっと、作っていいかな?

佐越

うんうん!是非とも手料理食べたいよ!

そっか...!わかった、待っててね!

佐越

あ、キッチンにあるモノでいいから

OK!

さっそくキッチンを調べ尽くす桜、その表情は何かと嬉しそうだった

佐越

...

佐越

(子供の頃って、どういう意味だ?)

佐越

(何か...変だな、ちゃんと心を開いてくれたし手料理を作るとか普通じゃあり得ない...)

佐越

(それに道路に捨ててあったのも不思議だ...何であんな所に...)

ちょっと...?

佐越

え?な、何?

冷蔵庫...冷凍食品が半分以上あるってどういう事...?

佐越

あ、いやぁ...自分料理できないから...アハハハ...

...ダメ

佐越

はい?

こんなものばかりいつも食べてるの?ダメ!ちゃんと健康には気をつけないと体に毒だから!

佐越

ま、まあそうだけど...

てか、冷凍食品ばっかりじゃなくて普通にキャベツやらニンジンとかあるのは?

佐越

俺、ちゃんと自分で作ろうと思って買って挑戦したけど...

佐越

不器用だからできなくて...

...へぇ...ちゃんと自分でもやってみたんだ...?

佐越

そうそう

それじゃあ作るから待ってて

佐越

分かってます分かってます!楽しみだなぁ!

5分後...

はい、できた

佐越

おお!カレーか!すっげえうまそう!!

...そう...かな...?

佐越

うん!それじゃあいただきます!

手を合わせるとバクバクと食べる佐越

あ、

佐越

もう、口にご飯粒が!落ち着いて食べて!

佐越

あ、ごめんごめん

佐越

うますぎてさ、つい勢いよく食べちゃった

子供じゃないんだから!

桜は佐越についたご飯粒を取ると、口に運ぶ

...美味しい

佐越

えっ...?

な、何でもないから!ほら食べて食べて!

こんな調子で朝食を済ませ、満足そうな顔で腹を拳に乗せていた

佐越

ふぅ、食った食った。うまかったぁ~!

そんなに...美味しかった?

佐越

うんうん、もし結婚して奥さんになったら夫は幸せだよ。だって毎日こんなシェフ並みの手料理食べれるんだから!絶対幸せだよ!

へ...?えぇ...!?そ、そんな奥さんなんて...///

佐越

いや、必ずいいお嫁さんになる!これはマジ『本気』で

...うぅ、そんなに褒めたって...毎日手料理作ってやりたいぐらい...だよ...///

佐越

逆にいいじゃん!それ!

桜は顔が赤くなり、手に顔を隠している。

(...なんて無責任な人...)

(で、でも...そこが...いい)

佐越

よし、食い終わったし仕事でもやるか

...一体、なにするの?

佐越

大したことないけど、実は有名な会社の宣伝をしていてね、新しい子が追加される度にそれをアピールする広告を作るんだ

佐越

そしてそれをいろんなサイトに張り付けるんだ

そんなんで...お金は貰えるの?

佐越

そうだなぁ、銀行から支払われるし、2ヶ月経ったら給料日だから大体80万から90万位かな

え!?そんなに!?

佐越

まぁ、結構マイナーだからねぇ

佐越

広告から来てくれる方々はほとんどファンの人だけだよ。来てくれるだけありがたいけどね

なるほど...

佐越

じゃあ後は好きに過ごしてもらって構わないよ

あ、ありがとう!

佐越はコンピューターに手をつけると真剣な目でやり始める。

しばらく時間が立つと作り終わった佐越がイスに腰をかけながら休憩していた

佐越

あ、そうだ。何か買いにいかないと、あの娘に恩返ししないとな

準備して、玄関に立つと桜が心配そうな顔で佐越に近寄る

どこ行く...の?

佐越

ちょっと買い物に

私は...付いていっていいの..?

佐越

気遣いしなくていいさ、すぐに帰って来るから

...そう、なるべく早く帰って...来て

佐越

わかってる

佐越

行ってきます!

佐越

よし、買い終わったし帰ろう

佐越

って...ん?

買い物を済ませた佐越は公園で服がボロボロな人形のようなモノがあると気づいた。

佐越

あれって、もしかして!

近くで見るとそれは倒れ込んだロボ美少女だった

佐越

これは...つーたん!?

佐越

(バ、バカな!この間のロボ少女人気投票結果で余裕で〈2万5000〉というぶっちぎりの投票数2位を獲得し、見た目も性格も口調も男らしくて姉貴的なのが大人気な「彩香 津久見」ちゃん、もしくは略してつーたんが何故、一体何故!?こんな所にいるんだァァァァァァ!!)

佐越

(やべぇ、近くで見るとマジ可愛いな)

佐越

(って違う!今はそんな事より、どうしよう...)

佐越

(もしかしたら、この娘は桜ちゃんと同じような感じかもしれない...話しかけてみるか...)

佐越

ねぇちょっと、大丈...

津久見

ひっ...!ち、近づくな!!

佐越

え?いや、何もしないって!

津久見

嘘だ!!そういって私の気持ちを踏み潰すんだろ!?

津久見

汚い嘘はもううんざりだ!人間なんて、悪魔だ!!

そういうと走って逃げていった

佐越

あ、ちょっ...!

佐越

...どうなってるんだ?

佐越

(...今、行って説得しようとも恐らくきっぱり断れるな...これは...)

佐越

...帰るか

佐越

ただいま...

遅い遅い遅い遅い遅い遅い...

佐越

...なんだか嫌な予感がする...

佐越

チラッとな...

気づかれないように静かに覗く佐越

私...何でここにいるんだろう...?

私なんて...ダメなヤツなのに...

でもあの人は拾ってくれた...

でもやっぱり不安...

もし見捨てられたら...?

また1人ぼっちになったら...?

私は...!

私は...!!

1人はいやぁ...!!いやぁ...!!

怖いよ...!!助けて...!

暗闇は嫌...!嫌嫌...嫌

いやぁ!!

佐越

ごめんなさい!!

そういうと佐越が桜に謝りながら抱きつく

えっ...!?

佐越

ご、ごめんなさい...ごめんなさい!

佐越

全部、俺が悪いんだ...!!

佐越

ひとりぼっちにさせた俺が!!

佐越

人の気持ちもろくに考えずに...

佐越

孤独にしてしまった!!

佐越

だから...だから...許して....!ごめんなさい...!!

そん...あ...い...ちが...!!

いやぁァァァァァァ!!

佐越

!?

佐越

だ、だ、大丈夫!?

私が、私が悪いの...!

勝手に自分が...愚痴を言ったのが...悪いの....

貴方が...心配する必要ないのに...謝るなんて必要なんてないのに...

私は...私は...

こちら...こそ、ご、ごめんなさい...!!ご、ごめーー

佐越

落ち着いて!

...へ?

佐越

すまない、俺は君を傷つけてしまって...

佐越

俺は....俺が...冷静に...なっておけば、よかったのに...

佐越

本当に申し訳ない...許してくれ...

あ...あ...あ...あな...あなたが...あや...謝る事...ないの、の、のに...!

佐越

俺も...孤独にしてしまってごめん...

ううぅ...あぁぁ....

桜が泣きはじめる

私は、私はただ側に居たかった...貴方の...側に....

な、なのに...勝手なことばっかりしちゃって...捨てられるのが怖かった...

佐越

大丈夫、大丈夫...

佐越

君を傷つけたくなんか全然ないし、捨てるなんてあり得ない

佐越

僕もちょっと不安だったんだよ...君が内心どう思ってるのかが...

佐越

でもこれだけは言わせてもらう

佐越

君の事は、絶対僕が薬になるから...

!!

「こいつはどうするかねぇ」

「決まってんだろ、こいつは失敗作だし、『捨てる』か」

ほ、ほんとうに...?ほんとうにそばにいてくれる?

佐越

ああ、約束するよ

佐越

君が苦しくなったり、嫌になった時は僕が側にいるって

ううあああ...!!

桜がさらに泣き始める

佐越

大丈夫、大丈夫だからね...

丁度、夜の星が輝いた

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