TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

  

第二話 思い出の場所。

  

〇〇

よし、

〇〇

準備しよう

出久が来るまでの間 全ての身支度を終わらせて

ぼーっと、 明日のことを考えていた。

     

すると

出久

〇〇〜!

久しぶりに感じる、 私の名前を呼ぶ君の優しい声

〇〇

出久!

出久

久しぶり!

出久

会いたかった

〇〇

私も

〇〇

遅いよ、笑

出久

うん

出久

ごめん

そう言ってハグをした

〇〇

…いいよ笑

久しぶりの出久の匂いに 安心感を覚える

出久

じゃあお出かけしよっか

〇〇

うん!

病室を出る前に

花瓶に生けられた一輪の花に

そっと触れた

〇〇

わぁ〜っ

〇〇

変わってないね、ここ

私は病院で外出許可をもらい、 久しぶりに外に出た

〇〇

懐かしいな〜

出久

2人で来るのは久々だね

〇〇

うん

〇〇

あ、この花!

出久

ん?

出久

あ!

出久

勿忘草だ!

〇〇

綺麗だね〜

〇〇

昔、よく出久が勿忘草で花冠作ってくれてたなあ

出久

じゃあ久々に今から作るよ!

〇〇

えっ

気づいた頃には 出久はしゃがんでいて 花を摘んでいた。

その変わらない後ろ姿が とても懐かしくて愛おしかった

〇〇

すぅー

心地いい風に 思わず深呼吸をする

すると、昔の記憶が蘇ってきた

  

  

  

20XX年5月15日 10歳

〇〇

すごいすごいっ!

〇〇

ここ青いお花がいっぱいだよ!

〇〇

出久!!

出久

わぁっ!

出久

すごい綺麗!

〇〇

ねぇねぇっ

〇〇

このお花なんて言うお花なの?

出久

なんて言うお花なんだろう?

出久

んん分かんない!

〇〇

でもすっごく綺麗だね!!

〇〇

こんなお花初めて見た!

出久

ちょっと向こうまで行ってみようよ!

そう言って走り出した出久は 石につまづいて転んでしまった。

〇〇

出久!?

〇〇

大丈夫!?

出久

い゛ッ、大丈夫だよ、!

私はすぐに出久のもとに駆け寄って 怪我を見た

足から血が出ていて とても見ていられなかった

どうにか治してあげたい

そう思った途端、

私が触れていた青い勿忘草が光り出し、 私の手に吸い取られていった。

勿忘草は枯れ、 まるで死んでいるようだった。

〇〇

えっ

〇〇

どういうこと?!

私はもう一度 枯れた勿忘草に触れた

すると、また青く光り 綺麗な勿忘草に戻った。

出久

これは、

出久

もしかして、個性?

〇〇

私無個性じゃ無かったの!?

〇〇

だとしても、どういう個性…?

また花に触れ、 手に光が吸い込まれていった

その手で出久の足に触れてみる

すると、みるみるうちに 出久の怪我が跡形もなく治っていく。

出久

わぁっ

出久

すごい!

出久

治った!!全然痛くない!!

〇〇

私、治癒の個性なんだ!!

〇〇

ふふ

出久

今個性が見つかるってこともあるんだね

出久

おめでとう!!

〇〇

ありがとう!

出久

あっそうだ!

と言って、出久は青い勿忘草を摘み始めた

疑問に思ってじっと見ていた。

しばらくすると、出久は

出久

はい!!これプレゼント!

出久

お誕生日おめでとう〇〇!

そう、5月15日は私の誕生日。

〇〇

わあっ!すごい!!

〇〇

ありがとうっ

それは勿忘草の花冠だった。

今思えば、子供が頑張って作ったんだろうなと分かるほどのクオリティーだったけど

私にとってはすごく輝いて見えた

  

  

  

 

第二話 end

この作品はいかがでしたか?

0

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚