第二話 思い出の場所。
〇〇
〇〇
出久が来るまでの間 全ての身支度を終わらせて
ぼーっと、 明日のことを考えていた。
すると
出久
久しぶりに聞く、 私の名前を呼ぶ君の優しい声
〇〇
出久
出久
〇〇
〇〇
出久
出久
そう言ってハグをした
〇〇
久しぶりの出久の匂いに 安心感を覚える
出久
〇〇
病室を出る前に
花瓶に生けられた一輪の花に
そっと触れた
〇〇
〇〇
私は病院で外出許可をもらい、 久しぶりに外に出た
〇〇
出久
〇〇
〇〇
出久
出久
出久
〇〇
〇〇
出久
〇〇
気づいた頃には 出久はしゃがんでいて 花を摘んでいた。
その変わらない後ろ姿が とても懐かしくて愛おしかった
〇〇
心地いい風に 思わず深呼吸をする
すると、昔の記憶が蘇ってきた
20XX年5月15日 10歳
〇〇
〇〇
〇〇
出久
出久
〇〇
〇〇
出久
出久
〇〇
〇〇
出久
そう言って走り出した出久は 石につまづいて転んでしまった。
〇〇
〇〇
出久
私はすぐに出久のもとに駆け寄って 怪我を見た
足から血が出ていて とても見ていられなかった
どうにか治してあげたい
そう思った途端、
私が触れていた青い勿忘草が光り出し、 私の手に吸い取られていった。
勿忘草は枯れ、 まるで死んでいるようだった。
〇〇
〇〇
私はもう一度 枯れた勿忘草に触れた
すると、また青く光り 綺麗な勿忘草に戻った。
出久
出久
〇〇
〇〇
また花に触れ、 手に光が吸い込まれていった
その手で出久の足に触れてみる
すると、みるみるうちに 出久の怪我が跡形もなく治っていく。
出久
出久
出久
〇〇
〇〇
出久
出久
〇〇
出久
と言って、出久は青い勿忘草を摘み始めた
疑問に思ってじっと見ていた。
しばらくすると、出久は
出久
出久
そう、5月15日は私の誕生日。
〇〇
〇〇
それは勿忘草の花冠だった。
今思えば、子供が頑張って作ったんだろうなと分かるほどのクオリティーだったけど
私にとってはすごく輝いて見えた
第二話 end
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